変貌する「世界のユザワ」カギは“おもてなし”雪を求めて東南アジア観光客急増(2023年2月17日)
1990年のバブル絶頂期、新潟県湯沢町のスキー場は、多くの日本人客でにぎわいをみせていました。
週末には多くの若者が押し寄せ“ゲレンデがとけるような恋”に落ちていました。
リフトを待つ人は大行列に。スキー場の名前を冠した『ガーラ湯沢』駅も開業。上野から75分という距離の近さが、ブームを後押ししました。
あれから30年あまり、町は現在、東南アジアからの観光客で様変わりしていました。
インドネシア人観光客:「(Q.雪は好き?)大好き!(Q.湯沢を選んだ理由は?)湯沢は、私たちの国では有名な観光地なんですよ。(Q.湯沢はインドネシアで有名?)イエス、オフコース!」
インドネシアでも有名だという、湯沢。日本人にとっては、バブル期の“トレンディなスポット”の象徴です。
インドネシアから来たカップル。雪を見るのは、人生で初めてだといいます。
インドネシア人観光客:「インドネシアでは雪が降らないので、興奮しちゃいました。食べても平気ですか?」
目的がスキーではない人も多いようです。
フィリピン人観光客:「雪を見るためだけに来たんです。東京に行きましたが雪がなくて、ここに来てみました」
先月、日本を訪れた外国人の数は約150万人。東南アジアからの観光客も、大幅に伸びました。
なかでも、湯沢が特に人気を集める理由は、着々と進めてきた“おもてなし”にありました。
ゲストハウスも、徐々に予約が増えるのを実感しています。
『SOUQ越後湯沢』奥田将大代表:「今年に入ってから、コロナの影響が少しおさまってきて。特に東南アジアのお客様がたくさん来ている」
インドネシアやマレーシア。東南アジアにも、イスラム教徒の多い国があるため、一日5回のお祈りに使える部屋を準備。さらに、他の宿泊客に肌を露出せずに済むよう、貸し切り風呂も用意しています。
奥田将大代表:「裸を見せることなく温泉を楽しめるので、好評をいただいていて、温泉を楽しみに何回も来る、海外のお客様もいらっしゃる」
併設されているカフェでも、イスラム教徒に向けて、ハラル対応のカレーを提供しています。
オーナーのゴッチさん:「宗教上、豚肉を食べられない人に向けた、野菜を中心とした牛肉とチキン、豆などを使った料理になります。雪山のリゾートにもお客様が戻ってきたので、皆さんに食事を楽しんでもらえるよう、用意させていただければ」
政府も期待を寄せます。
観光庁・和田浩一長官:「タイが6万人、ベトナムが5万人などの国・地域からの旅行者が多い。訪日者数の堅調な回復を継続し、インバウンドを増やしていくためには、こうした国や地域からの旅行者を一層、増やしていくことが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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