【干ばつ直撃】米ユタ州のソルト湖「あと5年で消滅する」専門家が警告(2023年2月17日)
アメリカ・ユタ州にある「グレートソルトレーク」が深刻な干ばつ被害に見舞われています。水位が大幅に低下し、これまでに東京都と同じ面積が干上がったということです。
「この湖はあと5年で消滅する」。そんな衝撃的なニュースが。グレートソルトレーク、アメリカ・ユタ州の北部にある人気の観光地である塩の湖。広さは琵琶湖の7倍、それが現在…。
ウェストミンスター大学グレートソルトレーク研究所、ポニー・バクスター所長:「ほんの数年前は、あの人の頭の高さまで水があった」
かつて水の高さ2メートルはあった湖の底。35年以上前、1986年には水は豊富にあり、湖には島のように陸地が顔を出してますが、現在は湖底があらわになり島の部分は陸地につながりました。2000平方キロメートル、東京都と同じ規模の広さの面積が干上がったといいます。
湖のほとりのソルトレークシティーは、2002年にはオリンピックも開かれるなど世界中のスキーヤーが詰め掛ける人気の観光地。しかし、地元メディアによりますと、気象変動による湖へ流れ込む水量が激減し、専門家はあと5年で湖が消滅する可能性があると警告。さらに…。
CNN、ビル・ウィアー記者:「湖の底には、何世紀にもわたる水銀やヒ素などの毒性廃棄物が堆積しています。人が生み出した毒の廃棄物。湖が干上がり、これらが粉じんとなり空に舞い上がったらアメリカの最悪の大気汚染となり、250万人以上の脅威となる」
干ばつが深刻化するソルトレーク。その一方で、アメリカ中西部では大雪の被害が各地で発生。
吹雪の中を行く1人の保安官。アメリカ・ノースダコタ州のファーゴ。同名サスペンス映画の舞台として知られる雪深い町で車の立ち往生が相次いで発生。対応に追われていました。
今週、アメリカ中西部を襲った冬の嵐。ネブラスカ州でも雪で動けなくなった車があちこちに。車を押しているのは、周りの車のドライバーたち。手伝った後は、慌てて自分の車へ。
ウィスコンシン州では、玉突き事故が複数発生。巻き込まれた車の数は、合わせて30台。3人がけがをしましたが、いずれも軽傷ということです。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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