世界の「金」16%は日本が占めるも限りある資源の金…価格高騰の影響は“議員バッジ”にも|TBS NEWS DIG

世界の「金」16%は日本が占めるも限りある資源の金…価格高騰の影響は“議員バッジ”にも|TBS NEWS DIG

世界の「金」16%は日本が占めるも限りある資源の金…価格高騰の影響は“議員バッジ”にも|TBS NEWS DIG

2000年から23年経ち、金の相場が約8倍になっています。その影響はさまざまなところで出ています。

■なぜ?金の価格 2000年から8倍に 

齋藤慎太郎キャスター:
2000年1月、金の価格は1グラム当たり1013円でした。そこから右肩上がりに上がっていきまして、2023年1月に8024円、23年で約8倍に増えているということです。

そして1月25日に8977円で過去最高値を更新したということで、本当に金が高騰しているのがわかると思います。

金高騰の背景を経済アナリストの森永康平さんに伺いました。
「新型コロナやウクライナ情勢によって世界的なインフレが起こり、現金の価値が下がった。資産を『金』に移す人が急増し、価格が高騰している」という現状があるようです。

■価格高騰で“金”バッチ消え… 約200万円削減

齋藤慎太郎キャスター:
金の高騰によって様々なところに影響が出ているということです。

滋賀県議員に交付する“議員バッチ”には、土台などに金を使用していました。1個、約2万5000円で4年前まで作っていましたが、この高騰によって1つあたり約5万円かかることになり、これは厳しい。

そこで作り方を見直しました。シンボルや土台の「金」は「銀」に変え、銀の部分は金ばり加工にしました。すると、値段は約6400円になり、元の値段よりも安く済むということです。

担当者は「予算が1個4万円なので見直しました。200万円ほど削減でき、今のところ議員からの苦情などはありません」ということでうまくいったということです。

さらに意外なものが値上げをしています。国内の万年筆メーカーです。
2020年にも値上げを行いましたが、2022年8月にも10%から15%値上げ。なぜ値上げを行うのでしょうか?

実は万年筆のペン先に「金」が使用されていて、価格高騰ということになったようです。
担当者は「なるべく値上げをしたくないが、世界情勢が不安定なときは金が高騰してしまうので、早く安定してほしい」とおっしゃってます。

井上キャスター:
弁護士バッチは金メッキですか?

萩谷弁護士:
金メッキなんでしょうかね?私はもう剥がれっぱなしなので、元々どうだったかわからないです。でも金のバッチもあります。

■“世界最大の金塊”約22億円 当初の約5倍に

齋藤キャスター:
世界一の金塊というのが実は日本にあるんですが、価格が爆上がりしました。
静岡県伊豆市の「土肥金山」というテーマパークには250キログラムの巨大金塊があります。これは世界一重い金塊として、ギネス世界記録に認定をされていて、自由に触れることができます。

2005年の展示開始当時は約4億1000万円でしたが、現在の価値はなんと約22億円、5倍以上に上がったということです。そのため、2022年から専任の警備員を配備し警戒を強めているということです。

これだけ価格が高騰しているので、売却する予定あるのか?担当者に聞くと「価格がどれだけ上がろうと売りません(笑)一人でも多くの方に金の魅力を感じていただければ」と、金を扱う方の鏡のようなコメントですね。

井上キャスター:
でも売り時は来てるんじゃないですか?

ホランキャスター:
でも金って限度があっていくらでもできるわけではないので、減っていく一方ということを考えると、ここから極端に値崩れするっていうことはないものなんじゃない?何があるかわからないですけど。

井上キャスター:
確かに元々そんなに値崩れしにくいものですよね。

■実は全世界の「金」は日本に16%もある

齋藤キャスター:
世界で見てみると金の資源は競技用プール約4杯分だと言われています。

そんな中で、“都市鉱山”という言葉があります。家電製品などの中に存在する資源(銀など)のことを言うんですが、日本に眠る「金」は世界の「金」のうちの16%を占めているということです。

そして熊本市では意外な場所から金を発見しています。場所は市が管理する斎場です。
火葬後の残骨灰(金歯など)から、貴金属を抽出・精錬をして売却をしているということですが、残骨灰というのはどうしても斎場に残ってしまう灰のことを言います。この処理の方法に関しては、あらかじめ遺族の方にもしっかりと説明をした上で売却をしているということです。

2018年に残骨灰処分で出てきた貴金属は、
・金 7.5キロ
・銀 29.3キロ
・プラチナ 124グラム
売却額は約6882万円でした。
売却代金は斎場の運営費などに充てるということです。

萩谷弁護士:
残骨灰については戦前の古い、いわゆる今の最高裁にあたるところの判例があって、お骨をあげるまではご遺族の所有権だけども、お骨をあげた後は市町村の所有権だという判決があるので、それに基づいて運用されてるのかなと思うんです。もちろんご遺族の方が別の意思表示をした場合はそのように扱ってくれると思います。

井上キャスター:
聞いた気時に、遺族のものじゃないの?って思いました。

萩谷弁護士:
80年ぐらい前の判決で、一応お骨をあげるまでの前後で分けてるんです。

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