“世界一エコ”英サッカークラブ 気候変動問題に挑む(2023年2月16日)

“世界一エコ”英サッカークラブ 気候変動問題に挑む(2023年2月16日)

“世界一エコ”英サッカークラブ 気候変動問題に挑む(2023年2月16日)

 イギリスのある小さなサッカークラブが「世界一エコ」と認められ、国際的に評価されています。サッカーを通じて気候変動問題に挑むチームの取り組みを取材しました。

 ロンドンから車で2時間半。コッツウォルズ近くが本拠地の「フォレストグリーン・ローバーズ」。国連が初めて「カーボンニュートラルなスポーツクラブ」と認めたプロサッカーチームです。

 ピッチの芝生は化学肥料を一切使っていません。水まきには、雨水を使います。ほかにも、スタジアムにあるトイレです。ピーツーピッチ、駄洒落だけど、意味はファンのおしっこを集めてきれいにして、芝生に使っています。とてもエコです。

 サポーター:「私がこのクラブを好きな理由はとてもフレンドリーでグリーンだからです」「我々の未来にとって良いことをしていて、間違いなくサッカー界を変えると思います。多くのクラブが追随するべきでしょう」

 また電力は屋根にある太陽光パネルをはじめ、すべて再生可能エネルギーでまかなっています。

 FIFA=国際サッカー連盟も「世界一環境にやさしいクラブ」と評価。イングランド3部リーグのチームながら世界中のサッカーファンに知られています。

 エコへのこだわりは、「ユニホーム」にもあるんです。ドレッシングルームに案内してもらいました。

 フォレストグリーン・ローバーズ、サステイナブル担当、ギャリー・トーマスさん:「このユニホームは使用済みコーヒー豆から作られています。コーヒーショップから使用済みコーヒー豆を持ち帰り、それをリサイクルして布に混ぜて作ります」

 使用済みのコーヒー豆を使うことで、プラスチックの量を抑えています。私も着てみました。

 さらにアウェーのユニホームには、竹が50%使われています。

 イギリスでサッカー観戦といえば、ビール。ビールを入れるためのガスは、空気から集めた、二酸化炭素を使っています。

 フォレストグリーン・ローバーズ、サステイナブル担当、ギャリー・トーマスさん:「(空気中の)二酸化炭素を集めてビールを提供することを考えつきました。飲料業界における従来のガスは化石燃料に由来するもので、明らかに大気中に炭素を放出していて、それを減らすための取り組みです」

 ビールを飲み終わったら…。カップを洗って、何度も使います。

 フォレストグリーン・ローバーズ、デール・ビンス会長:「エコとサッカーという思いも寄らない組み合わせにより、私たちの取り組みは世界中に広まりました。スポーツは人々とコミュニケーションを取るグローバルなプラットフォームです。人々の生き方を変えさせることが『気候危機』と戦うために最も重要なことです」

 今クラブは新しいスタジアムを作っています。「地球上で最も低炭素」と胸を張るスタジアムは、数年後に完成します。チームのエコへの挑戦は続きます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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