違法薬物の密輸が『小口化』大阪税関の摘発では「件数は30%増」でも「量は5%増」(2023年2月15日)

違法薬物の密輸が『小口化』大阪税関の摘発では「件数は30%増」でも「量は5%増」(2023年2月15日)

違法薬物の密輸が『小口化』大阪税関の摘発では「件数は30%増」でも「量は5%増」(2023年2月15日)

大阪税関が去年摘発した違法薬物が、前の年から3割増えました。

 (記者リポート)
 「大阪税関の押収物です。こちらは服のボタンに見えますが覚醒剤でできています」

 イランからの国際郵便物に入っていた服。付いていたボタンは全て覚醒剤を固めて上からコーティングしたものです。

 大阪税関によりますと、関西空港などの税関で2022年の1年間に摘発した違法薬物は118件と、前年比で3割増加したということです。

 一方で、押収した量は約140kgと前年比5%ほどの増加にとどまっていて、コロナ禍で人が持ち運ぶケースが減り、国際郵便を使うなど手口が小口化したことが背景にあるとみられています。

 (大阪税関 山口康浩調査部特別審理官)
 「(犯罪)組織的には旅客に持たせるという手口が一番リスクが低い安全な手口になります。航空貨物や郵便に手口を切り替えることになって、より(犯罪)組織的にはリスクが高くなっている。ということで犯行手口はかなり巧妙化してきております」

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