気象庁「外出は控えて」過去にも首都混乱…『南岸低気圧』東京で“警報級”大雪の恐れ(2023年2月9日)

気象庁「外出は控えて」過去にも首都混乱…『南岸低気圧』東京で“警報級”大雪の恐れ(2023年2月9日)

気象庁「外出は控えて」過去にも首都混乱…『南岸低気圧』東京で“警報級”大雪の恐れ(2023年2月9日)

気象庁が「大雪に対する緊急発表」を行いました。10日は都心でも雪が積もって、関東を中心に警報級の大雪となる恐れがあるといいます。

北海道石狩市では9日、車7台が絡む多重事故が起きました。ホワイトアウトが事故のきっかけとなった可能性もあります。

想定外の事態に備えを。都内のホームセンターでは、除雪への準備を急ぐ人が多く見られました。

融雪剤を購入した客(85):「融雪剤。雪かきつらいから。腰痛めているから、もっと痛めたら困る」

オープンから2時間で、この融雪剤は品切れに。

“最後の融雪剤”を購入した客:「奥多摩は20センチ以上積もるからやばい」

午後2時、気象庁と国交省は緊急に発表を行い、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けました。

気象庁・池田徹予報官:「関東甲信地方などでは、10日朝から広い範囲で雪が降り、山地や山沿いを中心に大雪となって、都心を含む平地でも広く積雪となる見込み。低気圧が近付いてくるので、だんだん雨の降り方としては強まる。こういったものが雨に変わらず、雪で降った場合、平地も雪の期間が長くなって、量が増えるということになる。警報級の大雪になってくる可能性がある」

雪をもたらすのは『南岸低気圧』です。上空の寒気を引き込み、都心を含む平地でも積雪の可能性があり、交通機関の遅延や運休が長時間にわたって発生する恐れもあるとしています。

大雪に見舞われた2018年。この時も南岸低気圧が原因でした。

首都高中央環状線の山手トンネルでは、トレーラーが立往生。10時間も渋滞が続きました。多くの車がトンネルに閉じ込められ、中には歩いて避難する人もいました。

都内では900件近い交通事故が発生しています。

仕事と雪、その狭間で頭を抱えているのは、宅配ドライバーです。

宅配ドライバー・小宮龍司さん(22):「荷主から配達中止と言われれば、自分たちも安心して止められるんですけど…」

そうは言ったものの、本当の問題はその後。配達中止になっても荷物が消えてなくなるわけではないからです。

宅配ドライバー・小宮龍司さん:「『あしたでいいですか』と電話を、100件あろうが200件あろうが全部電話して、お客さんにOKをいただく処置を取らなければならない」

悩ましいのは公共交通機関も同じです。5年前、ゆりかもめは乗客を乗せたまま一時立往生。全線で運転を見合わせました。

ゆりかもめ技術部・笠原仁施設課長:「(Q.大雪となった場合の対策は?)雪に備えて凍結防止剤を散布いたします。散布にあたりまして、列車に黄色いタンクを乗せ、防止剤を詰め込み、列車を走らせながら走行散布する。営業している列車と列車の間に、散布用の列車を走らせて、実際に職員がまいていきます」

10日は、都内の高校や大学160校以上で入学試験が行われる予定です。

入学試験のある専修大学では、雪の予報を受けて急遽、雪対策の対応に追われています。

職員が運んでいるのは1袋25キロある融雪剤です。いつまくのか、そのタイミングが重要だといいます。

専修大学管理部・石川将也さん:「最近の天気はなかなか読めない。天気予報とにらめっこしながら判断」

専修大学入学センター・小川裕則次長:「交通機関が乱れれば、大学では必要な対応、試験の開始時間を繰り下げたりなどの対応準備はしている。受験生は慌てず落ち着いて、試験会場に向かっていただきたい」

都内の学習塾では。

サンマークスクール大島教室・田崎歓治教室長:「すごい雪が降るという天気予報。みんなが塾に来るのに、転んだりしたら大変なんで、10日の授業を休校にします」

本来なら、追い込みをかけたい時期のはずです。

10日に高校受験・石本柊さん(15):「(Q.警報級の大雪になるという予報も)もし10日に行けなかったら、
それで落ちてしまったら、すごく嫌。結構、焦っています。1時間半前には(家を)出ようと思ってます」

田崎歓治教室長:「暖かい格好をして、寒さに負けないで。雪が降っても転倒しないように。そんなとこで滑ってもしょうがない。しっかりと合格を手にしてほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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