“前代未聞”フィリピンからの移送完了　全容解明捜査へ｜TBS NEWS DIG

“前代未聞”フィリピンからの移送完了　全容解明捜査へ｜TBS NEWS DIG

フィリピンの入管施設に収容されていた日本人2人が送還され、逮捕されました。特殊詐欺グループの指示役とされる4人の内部での役割分担が徐々に分かってきました。

フィリピンの収容所から日本の実行役に指示を送っていたとされる特殊詐欺事件。その指示役とみられるのが、きょう未明、日本に移送する機内で逮捕された渡辺優樹容疑者（38）と小島智信容疑者（45）です。

記者
「フードを被った渡辺容疑者が飛行機に乗り込みます」

機内で2人の様子を取材したJNNの記者は…

容疑者2人と同便に搭乗　記者
「2人とも威圧感を相当感じた。渡辺容疑者の視線は、非常に鋭かった。小島容疑者は、にやけるような視線をしていた」

機内で渡辺容疑者は時折、周りに座った記者を見渡すこともあり、小島容疑者は隣の捜査員と頻繁に会話をしていました。

記者
「午前5時半前です。渡辺容疑者が羽田空港に入ってきました」
「一連の強盗事件の指示役、認めますか」

記者
「1977と書かれたTシャツですが、小島容疑者は45歳、1977というと生まれ年ということですかね」
「“ルフィ”は誰なんですか」

羽田空港で2人は、報道陣からの問いかけに一切応じることなく、連行されました。身柄は、捜査本部が置かれている警視庁の渋谷署へ…

これで、先に送還されていた今村磨人容疑者（38）、藤田聖也容疑者（38）の2人とあわせて、指示役とされる4人の身柄が警視庁に渡り、本格的な捜査が始まりました。

警視庁によると、4人はグループ内での役割を分担していたとみられます。特殊詐欺グループのリーダーが渡辺容疑者。今村容疑者が特殊詐欺の電話をかける「かけ子」のリーダー。藤田容疑者が「かけ子」や現金を受け取る「受け子」を“闇バイト”と称して集めるリクルーター。そして、小島容疑者が特殊詐欺で騙し取った現金の回収・管理役とみられます。

この中に、全国で相次ぐ強盗事件の指示役とされる「ルフィ」はいるのか？警視庁の幹部は、こう強調します。

警視庁幹部
「警察の威信をかけて、強盗殺人事件を立件する」

警視庁は4人の認否を明らかにしていませんが、フィリピン当局から渡された15台のスマートフォンなどの解析を始めていて、全容解明を進めています。

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