トルコ地震 死者1万5000人超 生存率下がる“72時間”経過 今できる支援は?【解説】|TBS NEWS DIG

トルコ地震 死者1万5000人超 生存率下がる“72時間”経過 今できる支援は?【解説】|TBS NEWS DIG

トルコ地震 死者1万5000人超 生存率下がる“72時間”経過 今できる支援は?【解説】|TBS NEWS DIG

2月6日に起きたトルコ南部の大地震。災害発生から生存率が下がるとされる72時間が経過し、トルコと隣国シリアを合わせた死者は1万5000人を超えています。いま私たちができる支援は?スタジオで詳しく見てきます。

■トルコ地震 死者1万5000人超 生存率下がる“72時間”経過

ホラン千秋キャスター:
6日に起きたトルコ南部の大地震。
発生から生存率が著しく下がるとされる72時間という目安を超え、現在、トルコとシリアでわかっているだけでも亡くなった方の数は1万5000人を超えている状況です。

各地の被害状況を見ていきましょう。震源地は2つあり、震源近くの町で大変な被害になっています。

8日にトルコ・カフラマンマラシュ県で撮影された写真では、真ん中にあるのが道路だと思われるんですけれども、その道路を挟んで両側の建物がほぼ全て崩れてしまっているような状況です。

同じ日に撮影された写真では、現地は大変寒いんですけれども、避難所などが開設されていない地域もあるということで、皆さん、救助された後なのでしょうか?火を囲んで身を寄せ合うというような風景も多々あるようなんです。

地震が起きたのは6日なんですが、8日になってトルコのハタイ県では、赤ちゃんが救出されるなど、今もまだ救い出されている命があるということで、いち早くたくさんの命が救われてほしいと祈るばかりです。

シリアも場所によっては政府の支援が入らない場所があるということで、市民の皆さんで救出活動などを行っているというような状況が続いているんです。

こういった状況を受けまして、世界各国から支援が来ています。約70か国、14の国際組織が現地に入っています。

■現地の状況は? 物資行き届かない地域も

日本政府としては、国際緊急援助隊・救助チーム(警察・消防・外務省などの職員)合計73人が既にトルコで活動を開始しています。具体的にどのような活動を行っているかというと…

電磁波を使って、がれきの下に人がいないかなどを捜索したり、岩を削る機械などを使って捜索・救助活動を中心に行っています。

JICAの広報担当の方に伺いますと
「厳しい寒さの中、宿泊拠点も確保ができず、仮設テントなどで休憩を取りながら懸命な救助活動を行っている」ということなんですね。

そして、NGOなどの団体も現地で支援を行っています。トルコで支援活動をしているNGO「ピースウィンズ・ジャパン」の町浩一郎さんにお話を伺いますと「ハタイ県では避難所がまだできていなく、たき火をして暖をとっている。まだ寸断されている道路も多くあり支援物資が行き届いていません」ということで、本当に救助が必要な場所に人や物が届いていない状況があるということなんですね。

トルコだけではなくシリアでも支援活動が行われています。

国際NGO「アドラ・ジャパン」はアレッポ周辺に避難場5ヶ所を開設しました。ここには1000人以上が避難しているということです。

担当者は「町は大多数の家や貯水タンクが倒壊し、食料・水など最優先に支援している。寒い中、雨も降ったので衣類なども支援している」ということです。

井上貴博キャスター:
衛生状態も悪いところも増えているので、このあと災害関連死が増えてしまうことも危惧されている。特にシリアでは政治の軋轢、経済制裁などによってクレーンなどの重機が
圧倒的に足りていないというふうに言われているようです。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
もちろん、政治の問題などあるんでしょうけれども、それをちょっと度外視し、人の命がかかっている話なので、今は70か国以上支援がきてるようなんですけど、もう1回我々が再認識しないといけないのは被害の大きさなんですよね。

現段階で1万5000人以上の死者が出ているということは、東日本大震災の被害者が約1万8000人ですから。現段階でも、それに匹敵する。

イギリスの報道によると、約2万8000人~3万人ぐらいになるんじゃないかとも言われてます。ヨーロッパの報道では、朝から晩までやってるぐらいで、トルコの方もヨーロッパに移住されているってこともあるんでしょうけれども、意識が非常に高いですね。

特に問題なのは、今は救助活動が最優先ですけども、やはり長期での支援なんですよね。

日本の場合も、仮設住宅は5万8000棟作って十何万人の方がそこに長期間滞在せざるを得なかったんですけども、そんな話がまだ出てないので。

トルコの経済力で、仮設住宅のような長期での被害者を支えるものができるのかというのが、今後の課題だと思います。まずは人命ですけどね。

井上キャスター:
本当に災害は過去形にならないものですね。むしろこれから先が本当に厳しい状況になる。

メイさん:
支援の必要性が何年も続くんだと思いますよ。

■コンビニでもOK 今できる支援は?

ホランキャスター:
支援という意味で言いますと、私達にもできることがあります。

日本にあるトルコ大使館では、現地の負担を考慮して義援金を受け付けています。例えば衣類であったりオム…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230209-6067017)

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