“深夜の大移動”一部始終 渡邉容疑者ら日本へ…強盗被害者「全容解明されれば安心」(2023年2月9日)

“深夜の大移動”一部始終 渡邉容疑者ら日本へ…強盗被害者「全容解明されれば安心」(2023年2月9日)

“深夜の大移動”一部始終 渡邉容疑者ら日本へ…強盗被害者「全容解明されれば安心」(2023年2月9日)

 相次ぐ強盗事件に関与した疑いがある、渡邉優樹容疑者(38)と小島智信容疑者(45)。フィリピンから強制送還され、9日午前5時前に羽田空港に到着しました。厳戒態勢のなかで行われた未明の強制送還は、物々しい雰囲気に包まれました。
 
■移送直前の写真 収容所から空港へ

 収容所を出る前に撮影された渡邉容疑者の写真。椅子に座り、照明を当てられているのでしょうか。まぶしそうな様子で目を閉じています。

 一方の小島容疑者。胸部分には、自身の生まれ年と同じ「1977」とプリントされているTシャツを着て、袖からは手首まで入った入れ墨が見えています。

 2人そろって撮られた写真では、前日に移送された藤田聖也容疑者(38)らと同様に、黒い防弾ベストを着用しています。

 別の写真では、右側の小島容疑者が、笑みを浮かべているように見えます。その様子を渡邉容疑者が、鋭い眼差しで見つめています。

 収容所から先に出てきたのは、グループのリーダー役とされる渡邉容疑者です。フードをかぶりマスク姿、うつむきながら、駆け足で車へと乗り込みます。

 すぐ後に、小島容疑者が出てきます。小島容疑者はマスクをしているものの、フードなどは被らず、正面を見据えています。

 車に乗り込む直前、報道陣のほうへ視線を向けた小島容疑者。2人は、収容所から空港へと移送されました。

■日本へ離陸 座席両脇には…捜査員

 日本時間9日午前0時20分ごろ、渡邉容疑者が飛行機に乗り込みました。

 小島容疑者が飛行機に乗り込んだ直後、別のカメラには、飛行機の入り口部分に、フードをかぶった渡邉容疑者の姿も確認できます。

 小島容疑者が最後尾の列の中央に座り、その前に渡邉容疑者が座りました。それぞれの両隣には、警視庁の捜査員らが座り、周りの乗客から見えないように、容疑者らが座る席の周囲にはカーテンが引かれました。

 そして、飛行機に乗り込んでから、およそ1時間後、渡邉容疑者と小島容疑者を乗せた飛行機が、離陸しました。日本に向けて、飛び立ちました。

■両容疑者 機内で逮捕…容疑は窃盗

 そして、午前2時20分すぎ、2人の容疑者は飛行機の中で逮捕されました。

 同乗していたANNのカメラマンによると、捜査員が逮捕状を読み上げる際に、ライトで何かを照らす様子が確認できました。

 逮捕容疑は、2019年に起きた特殊詐欺事件で、キャッシュカードを盗んだ窃盗の疑いです。

 渡邉容疑者らは、全国で相次いでいる連続強盗事件への関与も疑われています。

■被害者「全容解明されれば安心」

 警察庁によると、同一グループの関与が疑われる、強盗・窃盗事件は、おととし夏以降、14都府県で50数件に上ることが、新たに分かりました。

 いずれもSNSを通じた「闇バイト」で実行役を集めているほか、犯行の手口など複数の共通点があるということです。

 被害者男性(70代):「フィリピンの、その(収容所)中から、しかもスマホ等で指示したというのは、考えつかない方法です」

 そう語るのは、先月14日に強盗被害に遭った、茨城県龍ケ崎市に住む70代の男性です。

 男性:「夜間は、やっぱり目が覚めるんですよね。車の通る音とかね、まさかチャイムが鳴ったりしないだろうなとか」

 事件からまもなく1カ月。いまだ、あの時の恐怖が頭から離れないといいます。

 男性:「(事件後に)防犯灯を2カ所付けて。人が入るとパッと光るようにね。寝室まで、明るくなるので目が覚めるような感じです」「私どもの家に入った実行犯が、まだ逮捕されていませんので。取り調べで全容が解明されれば、一番私どもとしても安心する」

■事件前日「バザーやるから貴金属」

 今月3日に、福島県いわき市で起きた、強盗殺人事件。殺害された85歳の小松ヤス子さんは、近所でも資産家として知られていました。

 近隣住民:「古い人は、ほとんど知っていますね。自分は、いっぱい(お金)持っているんだ、億万長者だって」

 事件発生から6日。犯行の詳細が明らかになってきました。

 小松さんは、頭を中心に上半身の複数の骨が折れており、さらに、手の指の一部が切断されていたことが、新たに分かりました。

 また、現場周辺の住宅では、事件の数日前から、「近所のスーパーでバザーをやるから貴金属を買い取りたい」という、20代後半から30代の男の訪問が現場周辺で、相次いでいたといいます。

 近隣住民:「(事件前日に男が来て)駐車場を借りてバザーをやりたいと、貴金属の時計とかがあれば出してほしい。ほかの家にも、行ったようだ」

 近隣住民:「事件前日、男がやって来て、『バザーをやるから、何かないか』と言い、ポケットからネックレスや指輪の入った袋を見せて、『何でもいいから』と、しつこく聞いてきました」

 しかし、実際にはスーパーでバザーの予定はありませんでした。

 警察は、何者かが住民の資産情報を集めるために、買い取り業者を装っていた可能性があるとみて、事件との関連性を調べています。

 また、全国で発生している強盗事件との関連は、今のところ分かっていません。

■下を向き…ゆっくり歩く

 9日午前4時45分、渡邉容疑者と小島容疑者を乗せた飛行機が、羽田空港に到着しました。

 そして午前5時20分ごろ、渡邉容疑者が先に出てきました。羽田空港到着ロビーに姿を現しました。

 続いて後ろには、小島容疑者の姿が見えます。警視庁の捜査員に囲まれた状態で歩いてきます。

 渡邉容疑者、小島容疑者は共に下を向きながら、ゆっくり歩いていきます。

■両容疑者が渋谷署に到着

 渡邉、小島両容疑者を乗せた車が、羽田空港を出ました。渡邉容疑者を乗せた車が先頭に、小島容疑者を乗せた車は、渡邉容疑者の後ろの青い車とみられています。

 渡邉容疑者を乗せた車が、渋谷警察署に到着しました。渡邉容疑者は、これまでに60億円以上の被害を生み出した特殊詐欺グループの幹部とみられています。

 続いて小島容疑者を乗せた車が、渋谷警察署へと到着しました。小島容疑者は目をつぶっています。顔を上げていますが、目をつぶっています。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年2月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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