三井住友銀行 新卒初任給“5万円↑” 背景に…業界超えた激しい“人材争奪戦”(2023年2月8日)
金融界で、賃上げの動きが広がっています。三井住友銀行は、新卒の初任給を5万円引き上げる方針です。
■16年ぶり…優秀な人材 確保を狙い
関係者によりますと、初任給が一律5万円引き上げられるのは、4月に三井住友銀行に入行するおよそ400人で、大卒は25万5000円に、大学院卒は28万円になります。
初任給の引き上げは16年ぶりで、物価高に加え、デジタル化などに対応し、優秀な人材を確保する狙いがあります。
■専門家「デジタル人材を銀行内で」
なぜ、ここまで大幅な賃上げに踏み切ったのでしょうか。専門家は、業界を超えた激しい人材争奪戦があると分析します。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英さん:「他の銀行とデジタル人材を取り合うわけではなくて、他の業界からも新卒のデジタル人材を取ってくると。銀行界だけの人材の奪い合いだけでなくて、他の業界も含めてデジタル人材を奪い合う構図が強まっているということではないか」
こうしたなか、中途採用ではなく、社内で人材育成を進めたい考えがあると指摘します。
木内さん:「初任給を思い切って引き上げて、理系を中心とした優秀なデジタル人材を確保する。銀行業はもちろん素人なわけなので、社内で両者を融合させて銀行業に適合したデジタル人材を行内で作っていくという狙いがあるのだと思う」
(「グッド!モーニング」2023年2月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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