中国“偵察気球”にトランプ氏「撃ち落とせ!」…王毅氏反発「臆測 受け入れない」(2023年2月4日)

中国“偵察気球”にトランプ氏「撃ち落とせ!」…王毅氏反発「臆測 受け入れない」(2023年2月4日)

中国“偵察気球”にトランプ氏「撃ち落とせ!」…王毅氏反発「臆測 受け入れない」(2023年2月4日)

 アメリカ上空で見つかった中国の気球を巡り、ブリンケン国務長官は中国訪問を延期しました。偵察用の気球だとしてアメリカが批判するなか、次期大統領選に出馬を表明しているトランプ氏は「撃ち落とせ」と主張しています。

 偵察用か、はたまた気象観測用か…。1つの気球を巡り、にわかに緊張が高まっています。

 ブリンケン国務長官:「今も追跡と監視を続けている。我々は中国の偵察気球だと確信し、機密情報を守るための行動を取っている。これは無責任な行動であり、私の訪中前日にこのような行動を取るという中国の決断は準備してきた議論に悪影響を及ぼすものだ」

 アメリカのブリンケン国務長官は、この週末に予定していた北京訪問の延期を決定。中国の外交トップ・王毅氏に直接、電話で伝えました。“抗議”を受けた王毅氏は…。

 外交トップ・王毅氏:「いわれのない憶測や、いかなるでっち上げも受け入れない」

 中国側の主張は、あくまでも“気象観測用の気球”です。「今回だけの不可抗力による不測の事態だ」とし、「一部の政治家やメディアがこれを口実に中国を攻撃し、顔に泥を塗ろうとしている」と反発しています。

 撮影者:「これを月だと思っている人もいるでしょうが、これは月ではありません」

 アメリカが疑念を持つ理由の一つに、気球が発見された場所も関係しているかもしれません。

 250キロ北西にあるアメリカ空軍基地。アメリカが配備している大陸間弾道ミサイルの3分の1ほどが、この基地に置かれているからです。アメリカ国防総省は…。

 ライダー国防総省報道官:「正確な位置の詳細を述べることはできないが、気球は引き続き東へ飛行中で、現在は米大陸中央の上空にある。この気球がアメリカの領空を侵害し、国際法に違反していることは容認し難く、このことを中国には直接伝えた。現在これが地上の人々に脅威を与えるものでないと判断している」

 気球に核物質などは確認されていないとしています。しかし、なかには過激な意見も…。

 トランプ氏のSNS:「気球を撃ち落とせ!」

 声を上げたのは野党・共和党の議員たちです。トランプ政権で国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏も「バイデンは中国をのさばらせている。今こそアメリカを再び強くする時だ」と撃墜を求めています。

 ライダー国防総省報道官:「(Q.海上に出たら撃ち落とすのか?)様々な選択肢を検討しつつ、この状況を深く注視している。それ以上、答えられることはない」

 国防総省の高官は撃墜した場合、破片が落下することのリスクが大きいと判断。気球は今後、数日間はアメリカ上空を飛び続けるとみられています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事