偵察用?米上空に浮かぶ“気球”米国防総省「中国のものだと“非常に高い確信”」(2023年2月3日)

偵察用?米上空に浮かぶ“気球”米国防総省「中国のものだと“非常に高い確信”」(2023年2月3日)

偵察用?米上空に浮かぶ“気球”米国防総省「中国のものだと“非常に高い確信”」(2023年2月3日)

アメリカ・モンタナ州で1日~から2日にかけ、上空に謎の気球が現れ、人々は騒然となりました。

市民:「これが月でしょ。そして、こっちは何?なんの惑星?」「あれはいったい何なんだ?太陽ではないぞ」「現在、私たちの空港は飛行禁止となっています。そして、これが上空にあります。何なのか全く分かりません。この35分間、空中に静止している状態です」

CNN:「アメリカ政府は、中国の偵察気球と思われるものを追跡しています」「アメリカは、この気球を数日前から追跡しており、国防総省は、気球は中国が打ち上げ、北米上空に侵入したとみています」

正体不明の気球が領空侵犯。しかも、中国から飛来したとみられています。

アメリカ国防総省:「アメリカの情報機関は、この気球が中国のものであることに“非常に高い確信”を持っている」

アメリカ気象当局のデータをもとに、ここ1週間の大気の流れを表した図を見ると、モンタナ州に流れ込んだ大気は、中国から流れてきたことが見て取れます。

気球が目撃されたのは、モンタナ州南部ビリングス周辺。250キロほど北西には、アメリカ空軍の基地があります。

この基地には、アメリカが配備している大陸間弾道ミサイルの3分の1ほどが置かれています。

軍事衛星もあるのに、なぜ気球を使ったのか。専門家のなかでも、様々な憶測が飛び交います。

元アメリカ空軍大佐・軍事アナリスト、レイトン氏:「中国は気球を使って(基地周辺の)信号情報を傍受しているのかもしれない。携帯電話や無線通信、政府の通信システムなどです」

米シンクタンク『ランド研究所』パラチニ上席研究員:「ブリンケン国務長官が近日中に訪中する予定しているなかで、偵察気球を飛ばすとはタイミングが悪すぎです。特定の政府部門が単独で起こした“間違い”かもしれません」

アメリカは、こうした気球は初めてではなく、この気球から重要情報を収集されるリスクはないと判断。民間航空機などよりも高い高度をとっていることから、撃墜の必要はないとして、追跡しながら静観することにしています。

名指しされた中国は…。

中国外務省・毛寧副報道局長:「中国は責任のある国で、一貫して国際法を順守している。いかなる主権国家の領土と領空を侵犯するつもりはない。気球の問題は現在、確認中であり、双方とも冷静に問題を処理してほしい」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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