「債務上限」めぐり バイデン大統領と下院議長が初会談 米(2023年2月2日)

「債務上限」めぐり バイデン大統領と下院議長が初会談 米(2023年2月2日)

「債務上限」めぐり バイデン大統領と下院議長が初会談 米(2023年2月2日)

 アメリカの「債務上限」問題を巡り、バイデン大統領と下院のマッカーシー議長が初めて会談し、協議を続けていくことで一致しました。

 アメリカでは、政府が借金できる上限が決められています。これを債務上限と言います。

 現在の債務上限は日本円にして約4000兆円ですが、巨額のコロナ対策などで政府の借金が増え続けた結果、1月中旬に、この上限に達しました。

 このまま放置すると、6月以降に政府の機関が停止したり、国債の利払いなどができなくなったりして、世界中に大きな混乱を与えることになりかねません。

 上限を引き上げるには議会の承認が必要となります。

 債務上限をすぐに引き上げてほしいバイデン大統領と、条件を付けたい共和党のマッカーシー下院議長との初回の協議は平行線で終わりました。

 マッカーシー下院議長(共和党):「子どもにクレジットカードを渡して限度額まで使ってしまったら、限度額を上げるのではなく、金の使い方を見直す必要があるだろう。バイデン大統領とは協議を続けるという以外に合意も約束も一切していない」

 下院で多数を握った野党・共和党は大幅な歳出削減を条件とする構えですが、手厚い社会保障を重視する与党・民主党には到底受け入れられるものではなく、双方の歩みよりは簡単ではありません。

 ホワイトハウス、ジャンピエール報道官:「これは無条件で行われるべきものです。債務上限の引き上げは議会の最低限の任務であり、義務なのです」

 さらに、下院の共和党では財政規律を重視する保守強硬派が影響力を増していることから、調整の難航が懸念されています。

 夏までに債務上限問題を解決して混乱を回避することができるのか、ホワイトハウスと議会にとって今年最大の課題となります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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