飲食店“迷惑動画”ネット拡散…「億単位」損害賠償請求も 今度は人気うどん店標的に(2023年2月2日)

飲食店“迷惑動画”ネット拡散…「億単位」損害賠償請求も 今度は人気うどん店標的に(2023年2月2日)

飲食店“迷惑動画”ネット拡散…「億単位」損害賠償請求も 今度は人気うどん店標的に(2023年2月2日)

 飲食店で撮影された迷惑動画がSNSで拡散される騒動が相次ぐなか、今度は人気うどんチェーンで撮影された動画が問題になっています。弁護士は、「店側から億位単位の賠償金を請求される可能性もある」と指摘します。

■SNS上で“批判殺到”「迷惑かけるな」

 男性が、どんぶり飯かのように口にかきこんでいるのは、「天かす」。客がうどんに自由に足せるよう、無料でテーブルに置かれているものです。

 男性は、この天かすを共用のスプーンを使って、直接口に運んでいるのです。

 この動画が撮影されたのは、北九州市を中心に60店舗を展開するうどん店「資さんうどん」です。

 動画がSNS上で拡散されると、男性に対して「資さんうどんに迷惑をかけるな」「いい加減、気持ち悪いイタズラやめろ」など批判が殺到しました。

 こうした事態を受け、1日に運営会社は、次のようにコメントを発表し、警察に被害届を出しました。

 資さんうどん:「動画を見ることで、大変不快な思いを与えるとともに、安心してお食事をお楽しみ頂く環境を脅かす行為であると重く受け止めております。毅然とした対処をして参る所存でございます」

■動画拡散後…一時、時価総額約168億円↓

 飲食店で迷惑行為を撮影した動画がネットで拡散する事態が相次いでいます。

 週頭には、回転寿司大手「スシロー」を巡って、客の男性が備え付けの醤油さしや湯呑を舐め回したうえで、元の場所に戻す動画が問題になりました。

 動画が拡散されると、わずか一日でスシローの運営会社の株価は5%近く下落。時価総額が一時、およそ168億円も下がる事態となったのです。

 先月31日、スシロー側は警察に被害届を提出しました。

 そうしたなか、新たな動きがありました。迷惑行為がSNS上に掲載されたことについて、当事者と保護者から謝罪を受けていたことが分かりました。

 「あきんどスシロー」ホームページから:「迷惑行為を行った当事者と保護者から連絡があり、お会いして謝罪を受けましたが、当社としましては、引き続き刑事・民事の両面から厳正に対処して参ります」

 スシロー側は、謝罪を受けたことを公表。そのうえで、被害届は取り下げない方針を明らかにしました。

 今回の事態を受け防止策として、全国の郊外型店舗でテーブル席と提供レーンの間に一部アクリル板の設置を進めることも決めています。

■弁護士「場合によっては億単位請求」

 店側に多大な損害をもたらす、客による「迷惑行為」。軽い気持ちで行った行為に対して、莫大な損害賠償金が請求される可能性があるといいます。

 弁護士・加藤博太郎氏:「ブランドイメージを守れないということになると、やはりそれだけのコストをかけて、多くの対策を講じなれければならない。損害額というのも、本当に数百万~数千万、場合によっては億単位という請求を受ける可能性がある」

(「グッド!モーニング」2023年2月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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