“爆弾低気圧”接近中 北日本“大荒れ”東京は3月上旬並みの陽気(2023年2月1日)
北日本は「爆弾低気圧」の影響で1日夜から2日にかけて大荒れとなる見込みです。秋田県ではすでに視界が閉ざされるような猛吹雪になっています。
降り続く重い雪。車にも異変が起きるほどです。雪に慣れたはずの秋田。それでも事故は避けられません。普段は見通しの良い、秋田市内を走る県道。暴風警報が出され、近くの道路はご覧の通り。事故現場では、消防隊員らが復旧にあたります。
救急隊員:「手伝ってもらっていいですか?」
2日にかけ“爆弾低気圧”に発達。天気はどんどん急変します。
岩手県盛岡市。視界をさえぎるほどの雪です。
つかの間、晴れ間がのぞいた福島県のスキー場。スノーボードで滑走するのは新郎新婦です。晴れの良き日に、結婚式用のビデオ撮影です。
新郎新婦:「二人の共通の趣味であるスノーボードで良い思い出ができて良かった」「ちょっと滑りにくいけど」
暮らしに、深刻な影響も出ています。車のドアも締められないほどの風。暴風警報が出た秋田県にかほ市です。昼前、雪が舞っていた市内。午後、風速は25メートルを超え、横殴りの雨も降っています。にかほ市では、6時間雨量が2月の観測史上最大となっています。
天気に振り回されるのは、海に出られない漁師です。
底引き網漁の船長:「1月にまともに(漁に)出られたが3日。半日が2日くらい」
この町で盛んな鱈漁。魚へんに雪と書く通り、今旬を迎えています。ただ、しけが続き、例年の半分ほどしか漁に出られていません。町は「んだっ鱈、にかほ市」と銘打ち、地域おこしを図りますが肝心の鱈が品薄です。
にかほ市温泉保養センターはまなす・熊谷雅美主任:「地元の金浦漁港から仕入れているので、漁が出ないと鱈の提供ができなくなることもある。提供できる時は地元のタラで『たら福定食』をやっている」
今週末には、タラまつりも開催されますが、ほかの産地のもので賄わなければいけない可能性も出てきています。
底引き網漁の船長:「今タラは最盛期だが、一番とれる時期にとれないのはやきもきする。自分たちは魚をとってこないとお金にはならないし、生活できない。その点がやっぱり大変」「(Q.この気候は?)早く収まってほしい」
北海道函館も昼頃から天気が急変。函館山山頂のライブカメラ。雪雲が広がりはじめ、瞬く間に何も見えなくなってしまいました。
夜遅くから荒れる予想の札幌では、冬の風物詩開催に向けて、急ピッチで準備が進んでいます。
今週末からスタートする「さっぽろ雪まつり」。大通公園に会場を設けて開かれるのは、実に3年ぶりです。例年、巨大な雪の像が作られていますが、新型コロナの影響で中止となった2年前は、この通り。何も無い、寂しい光景が広がっていました。去年も直前になって中止が決まり、雪の像は制作途中で取り壊されました。
市民参加の雪像作りも3年ぶりの復活です。
札幌塗装工業協同組合・辻元隼平さん:「やっぱり楽しい。皆で集まって、一つのものを完成させる。そういう楽しみがあるので」
こちらの団体は22回目の参加。人気投票上位の常連です。
札幌塗装工業協同組合・辻元隼平さん:「流行をうまく組み合わせて、皆さんの注目を集める」
12日ぶりに真冬日を抜け出した札幌。雪像作りに影響はないのでしょうか。
札幌塗装工業協同組合・辻元隼平さん:「非常に削りやすい。そんなに気温もプラスになっていないので、(雪が)とけずに制作はしやすい状況」
初参加のチーム。作るのは、北海道に生息する人気の鳥「シマエナガ」です。
初めて参加:「初心者なので、丸くて作りやすい物を。チーズスライサーで表面がツルツルになると(指導員から)教えてもらった」
午後からは雪がパラつくなか、どのチームも、まつり本番へラストスパートです。
4回目の参加者:「寒くなる前に、あと1~2時間で切り上げたい」
寒さが緩み、暖かくなった鹿児島は、気温20℃を超え今季一番の暖かさとなりました。
鹿児島市に住む人:「ちょうど1週間前は雪が積もってとても寒い日だった。1週間後にコートも脱いで歩けるような気候になるとは想像もしてなかったくらい暖かい」
東京では、Tシャツ姿の外国人も。梅もぼちぼち咲き始めです。
五篠天神社権禰宜・瀬川政伸さん:「きょうの暖かさで花の膨らみが早くなったかなと思います。だいたい五分から六分咲きですね」
朝氷点下だった東京都心。昼すぎに13℃を超え3月上旬並みの気温となりました。
寒桜も、見ごろを迎えました。10日ほど前から咲き始め、1日の暖かさで満開に近付きました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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