【独自】フィリピン収容所内部映像 SNSで若者集め…特殊詐欺→強盗に変化のワケは？(2023年2月1日)
フィリピン当局が行った収容所の抜き打ち捜索。ANNはその映像を独自入手しました。
フィリピンの収容所で先月31日深夜2時ごろ、抜き打ちで捜索が行われました。
捜査員：「座れ、座れ、座れ」
この収容所にいながら、渡邉優樹容疑者ら4人は日本で相次ぐ強盗事件などに関与した可能性があります。捜索では、他の収容者の部屋から、外部との連絡を可能にする重要なアイテムも見つかりました。携帯電話です。この部屋からは充電器なども見つかっています。フィリピン側は日本の警察から携帯電話を調べたいと申し入れがあったことを明かしました。
レムリヤ法相：「恐らく4人同時に日本へ強制送還することになるでしょう」
渡邉容疑者ら4人には特殊詐欺事件に関与したとして逮捕状が出ています。一連の強盗事件と、どう関わりがあるのでしょうか。専門家は特殊詐欺グループの犯行の形態が変化していると指摘します。
特殊詐欺に詳しいジャーナリスト・石原行雄さん：「（特殊詐欺が）“たたき”という通称で強盗に移行しつつある」
そこには大きく2つの理由があるといいます。
特殊詐欺に詳しいジャーナリスト・石原行雄さん：「特殊詐欺の場合は掛け子が電話して、受け子がキャッシュカードを取りに行く。さらに出し子に渡して現金を不正に引き出す。多くの人間が関わっている」
手間が掛かる特殊詐欺に比べ、強盗は手っ取り早いということ。さらに…。
特殊詐欺に詳しいジャーナリスト・石原行雄さん：「（闇バイトは）SNSを使ってしっぽ切り要員の一般人を募集する。SNSは若者が集まりやすい。高校生や、多い所で大学生、20代フリーターのような人材が集まるが『銀行から来た』『警察から来た』といった時、着なれないスーツを着て、敬語、丁寧語が使えないで相手をだまそうとする。そこで発覚して検挙というケースが非常に続いた」
つまり、強盗なら年齢は関係ないと特殊詐欺グループが判断しているというのです。
特殊詐欺に詳しいジャーナリスト・石原行雄さん：「他の（特殊詐欺）グループが『あそこが“たたき（強盗）”で3000万円強奪』。模倣していくということで、より（強盗が）増えていく危険性が考えられる」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
