渋谷最後の“大型書店”閉店 ネットに押され…“300枚超”コメントも「知の玉手箱」(2023年2月1日)

渋谷最後の“大型書店”閉店 ネットに押され…“300枚超”コメントも「知の玉手箱」(2023年2月1日)

渋谷最後の“大型書店”閉店 ネットに押され…“300枚超”コメントも「知の玉手箱」(2023年2月1日)

 先月31日、東京・渋谷の東急百貨店に店を構える「MARUZEN&ジュンク堂書店」が、百貨店の閉店に合わせて営業を終了しました。これで、渋谷から“大型書店”がなくなることになります。

■想定よりも多く…“300枚超”コメント

 およそ1000坪のフロアに、60万冊を超える品ぞろえ。渋谷最大級の書店としてオープンしたのは、2010年のことです。

 先月30日、レジには長蛇の列ができていました。

 利用客:「ここまで専門性の高い本がそろっている所は滅多にないので、すごいありがたかった」

 さらに店の一角には、MARUZEN&ジュンク堂書店にお世話になった人たちからのコメントが寄せられています。

 「知の玉手箱」というコメントや赤ちゃんのころから来ているという人もいます。想定していたよりも多くのコメントが集まったということで、柱も利用して展示しています。

 当初は「50枚ほど集まれば十分」と考えていたそうですが、ふたを開けてみれば、300枚以上が寄せられました。

 寄せられたコメント:「いつも何となく来て、好きな本を見つけて買って帰るのが、ずっと続くと思っていたので。とてもさびしいです」「好きな本を一緒に探してくれて、ありがとうございました」

■客「時代の流れ」…渋谷での再開“未定”

 そこは、まさに「夢の世界への入り口」でした。

 しかし、長引く出版不況やネット通販の普及により、書店の経営環境は厳しくなる一方です。カルチャーの発信地・渋谷からも近年、次々と書店が姿を消し、ついに“大型書店”と呼べる店はなくなりました。

 利用客:「やっぱり、本屋さんの雰囲気が好きです、色んな本があって。最近、古い本も単行本化されていたり、文庫本化されているから、ちょっと懐かしくなって、また買っちゃったりするのもある」「私はアナログ人間なので、どうしても紙で読みたいので。でも、これも時代の流れなのかなと、仕方ないなと思っています」

 今後、再び渋谷地区で店を開くかどうかについては、現時点で決まっていません。

 MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店・関谷俊弘店長:「本との出会いの場ということであれば、必ずお客様に求めて頂けるものだと思っておりますので。渋谷のこの場所で、この地で引き続きお店の再開を目指して取り組んで参ります」

(「グッド!モーニング」2023年2月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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