運転手は事故後「トイレ貸して」 トレーラー暴走の瞬間

運転手は事故後「トイレ貸して」 トレーラー暴走の瞬間

27日、埼玉県で大型トレーラーが車両複数台を巻き込みながら、建物に突っ込む事故がありました。近所の人によると、運転手は事故直後も、「何も動じていなかった」といいます。

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事故の瞬間をカメラが捉えていました。27日午前8時前、大型トレーラーが中央分離帯を乗り越え、対向車2台と衝突しました。トレーラーはそのまま走り去って行きました。

赤と白の2台の対向車は、歩道へはじき飛ばされてしまいました。赤い車の運転手は急いで車を降り、間一髪で止まった車の運転手は白い車の元へ急いで駆け寄る様子が映っていました。

突如現れた“暴走トレーラー”が止まったのは、民家の玄関の目と鼻の先でした。フロントガラスには木材が突き刺さり、周囲にはガレキが散乱していました。

“暴走トレーラー”を目撃した住民
「カーテン開けてみたら、この車が向こうから突っ込んでくるのをもろに見た」
「トレーラーが吹っ飛んできた。ジャンプしながら。衝撃映像」

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現場は埼玉・北本市です。トレーラーの暴走は100メートル以上にわたりました。対向車2台と衝突した後、トレーラーは空き地を通り抜け、隣接する駐車場の車に次々とぶつかりながら民家に突っ込み、ようやく停止しました。

警察や消防によると、巻き込まれた車は実に8台。ブレーキ痕はなかったといいます。

車が巻き込まれた人
「見た瞬間、ありえない。SFの世界でしょ、映画の世界でしょ…。防ぎようがないですもん」

最初に衝突した対向車2台に乗っていた男女3人がけがをし、このうち60代の男性が重傷を負いました。事故後、救急隊によって、車の中から救助されました。

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トレーラーを運転していたのは、荻原航平容疑者（31）です。現行犯逮捕され、警察とともに、事故状況の確認を行いました。表情を変えることなく、たんたんと応じている様子が見られました。

近所の人によると、荻原容疑者は事故直後も「何も動じていなかった」といいます。

荻原容疑者と話した住人
「（事故直後）運転手がさっと降りてきて、『トイレ貸してください』って。ちょっとニヤッとしながら何もなかったような顔で、動揺も何もしないでいました。（トイレから）出てきた後に『負傷者がいるんで、そっち早く行った方がいいですよ。警察も探しているんで』と本人に伝えました」

――本人はどういう様子？

荻原容疑者と話した住人
「何事もなかったかのように」

事故直後、衝突した2台には駆け寄らず、トイレに行っていたという荻原容疑者。容疑は認めているということですが、警察は荻原容疑者から話を聞き、事故の原因を詳しく調べています。
(2023年1月27日放送「news every.」より)

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