トヨタ社長交代の背景に“100年に一度の変革期” 日産・ルノーの資本関係も見直しへ|TBS NEWS DIG
きのう突然の発表となったトヨタ自動車の豊田章男社長の退任会見。交代の背景には、自動車産業全体の大きな変化がありました。
トヨタ自動車 豊田章男社長
「私自身は、どこまでいってもクルマ屋です。クルマ屋だからこそ、トヨタの変革を進めることができたと思います。しかし、クルマ屋を超えられない。それが私の限界でもあると思います」
きのう、突然行われた退任発表。トヨタ自動車は豊田章男社長が4月に会長に就くと明らかにしました。後任に選ばれたのは53歳のエンジニアです。
次期社長となるのは、高級車「レクサス」部門のトップなど務める、執行役員の佐藤恒治さん。プライベートでは去年の年末にトヨタ往年の名車「AE86」を中古で購入するなど、大のクルマ好きとして知られます。
トヨタ自動車 佐藤恒治執行役員
「モビリティカンパニーへの変革です。車を進化させ続けていくこと、それが私たちの仕事です」
エンジニア出身の佐藤さんに社長のバトンが渡された背景にあるのは、自動車産業が迎える100年に一度の変革期です。
自動化や電動化など対応を求められるなか、これまで以上に「技術力」が求められています。
記者
「日産とルノーはきょう、資本関係の見直しについてすり合わせを行っているものとみられます」
日産とルノーはきのう、資本関係の見直しなどについて、トップ会談を行いました。両社はルノーが所有する日産株43%を15%に引き下げ、出資比率を揃えることで最終調整しています。
この交渉で鍵となっているのも日産の「技術力」です。
ルノーは去年、EVの新会社設立を発表し、日産にも出資を求めていました。その際、日産が強みを持つ自動運転技術などの知的財産の使用を求めていて、ルノー側が譲歩したため、今年に入り協議が進展しています。
関係者によりますと、協議は大詰めを迎えていて、来月6日にもロンドンで合意内容を発表する方向で調整が行われているということです。
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