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10年に一度“最強寒波”…都内各所“水道管破裂” 隣家も水浸し 修理業者に依頼殺到(2023年1月27日)
10年に一度クラスの最強寒波が、26日も各地で猛威を振るいました。長野県菅平では、マイナス27℃を観測するなど、全国にある観測点のおよそ9割で最低気温が氷点下を記録しました。こうしたなか、各地で水道管破裂が相次いで、都内でも被害が出ています。
■積雪2.5メートルで…バス停“消える”
26日、マイナス7.8℃、今シーズン一番の131センチの積雪を観測した新潟県十日町市。日暮れと共に雪も強くなり、横殴りの吹雪となりました。
新潟県魚沼市守門では、積雪が2.5メートルに達しました。駅前にはバス停があるはずですが、見当たりません。
男性:「あった!」「(Q.どこ?)そこ、文字書いてない?」
バス停が埋まっちゃってます。掘っても掘ってもバス停が出てきません。
温泉地の松之山では、晴れ間がのぞいた隙を狙って雪かきをする人たちの姿もありました。
集めた雪を、温泉が流れている水路に落として溶かしていました。
女性:「道路は(除雪車が)してくれても、脇のほうは自分でしなきゃね、時々ね。80歳になったから、腰にきちゃうのね」
■最強寒波も…雪を楽しむ外国人観光客
富山市では、歩道に止めているレンタル自転車が凍り、車輪につららができていました。
金沢市では、朝から湿った雪が降り続きました。寒波が続く影響で、市街地では道路脇の植え込みが完全に氷で覆われてしまいカチカチです。体重70キロの私が座れてしまいます。
金沢城や兼六園は、一面の雪景色に。雪を投げたり走ったりして遊んでいるのは、マレーシアから来た観光客です。
マレーシアからの観光客:「日本の雪は初めてです」「とても寒いです。マレーシアではあり得ない」「マレーシアでは雪は降らないから、とても楽しいです」
■観光スポット 大雪で休業する店舗も
雪を目当てに訪れる外国人観光客がいるなか、街を歩いてみると、人通りはありますが、お店がやってるところが少ないように感じます。
人気の観光スポット「ひがし茶屋街」。大雪の影響で、やむなく休業せざる負えない店舗もあったといいます。
着物のレンタルショップで話を聞きました。
金澤着楽々・立小三津子営業部長:「風が強くて飛行機も少し運休になったところもあると思う。だから、その面キャンセルはあります」
■ホワイトアウト走行中の車「事故る!」
特に寒波の影響を強く受けたのが、日本海側です。
25日、新潟県柏崎市を車で走行中の映像。強風と共に雪が舞い始め、徐々に視界が悪くなっていきます。
運転手:「やばい、やばい。めっちゃホワイトアウト。何も前見えへん。事故る、事故る」
車内に響くのは、フロントガラスにたたき付けられる風と雪の音。
運転手:「どこ走ってる?わけ分からん」
その後もホワイトアウトは続きましたが、車は無事に自宅に着いたといいます。
10年に一度の最強寒波。26日、全国にある観測点の9割以上で最低気温が氷点下を記録しました。
長野県上田市菅平では、全国で最も低いマイナス27℃を記録しました。
住民:「朝起きたら寝室がマイナス5℃」「お湯が出なくなってました」
■都内各所で“水道管破裂” 道路・家が水浸し
26日、東京都心は最低気温がマイナス3.4℃と、今シーズン一番の冷え込みになりました。
寒波の影響は広範囲に及び、各地に爪痕を残しました。
隣の家めがけて、シャワーのように降り注ぐ水。冷え込みが強まるなか、各地で相次いだのが水道管破裂による被害です。
世田谷区のマンションでは、上の階から激しく水が漏れ、道路は水浸しに。板橋区の公園でも、水が勢い良く吹き出していました。蛇口の根元が破裂してしまったといいます。
洗濯機に繋がる水道管は、穴が開き激しく水が噴き出しています。修理のめどが立たず、住民は3日間、水が使えなくなったといいます。
この部屋では、壁の穴から猛烈な勢いの水が噴き出しています。水道管が凍結し、老朽化していた蛇口のつなぎ部分が根元から折れてしまい、水が止まらない状態になったということです。
気付いた住民がバケツでさえぎり、室内へ流れ込むのは防いだものの、床は水浸しになりました。
■隣アパートから“水噴出” 洗濯物がびしょ濡れ
さらには、こんな悲劇に見舞われる人もいました。
ベランダに干された洗濯物に、延々と降り掛かる水。
洗濯物を干していた住人:「お隣のアパートの水道管が破裂していて、その水がピンポイントでうちの洗濯物に当たっていた。びっくりしたのと一緒に、もう1回洗濯しなきゃという落胆」
女性が洗濯物を取り込んでから20分後、隣のアパートの住民が元栓を閉めたのか、ようやく水漏れは止まりました。
洗濯物を干していた住人:「朝の時点では雪も降ってなくて晴れていたので、外に干せば風で乾くかなと思って。洗濯物を干さなきゃよかった。こういうこともあるんだなって思いました」
■修理業者に依頼殺到“水道管凍結・破裂件数649件”
凍結による水道管の破裂で大忙しとなったのが修理業者。この業者は午後6時すぎに、この日3軒目のお宅へ。
富士水道センター・築井聡志さん:「こんばんは。お待たせしました」
依頼主の家では、午前10時半ごろから水漏れが発生。5時間以上も漏れ続けました。
依頼女性:「どれくらい水道料金かかるのかお聞きしたら、メーターを見て、これだったら2000円~3000円でしょうと言われて、ほっとした」
破裂箇所を確認すると…。
築井さん:「うわ、すごい」
依頼女性:「破裂ですか?」
築井さん:「すごいですよ」
築井さん:「ぱっくり穴開いちゃっています。凍結すると圧迫されて、ポーンと爆(は)ぜちゃいます」
破裂箇所を切断し、元の給湯管と同じ素材のパイプに付け替え、およそ1時間で修理が終わりました。
依頼女性:「良かった。何も対策はしなかったので、ちょっと反省してます」
東京都水道局によると、今回の寒波で水道管凍結・破裂などの数が649件に及びました。
■凍った水道管を温めようとし“アパート火災”に
水道管の凍結は、対処を間違えると大変なことに…。
25日、山梨県富士吉田市で発生した木造2階建てアパートの火災。驚くべきは、その出火原因です。
燃えたアパートの関係者:「水道管が凍結して、(1階の住人が)ドライヤーで温めていたみたいなんですけど。それでも溶けなかったみたいだから、ヒートガンというものを使っていたら、そのうちベニヤに燃え移っちゃったということで。風も強かったから、あっという間に燃え広がった」
ヒートガンは、最大500℃以上の熱風を出す電気工具。それを使い、壁の内側にある凍った水道管に5分間、熱風を当て続けていたといいます。
警察は、水道管付近の燃えやすいものに引火し、それが燃え広がった可能性があるとみています。
アパートから逃げ遅れた人やけが人は確認されていないということです。
■大雪で…午前3時に“15台除雪車”一斉出動
日付が変わった27日。新潟・松之山温泉では未明から大粒の雪が降り続きます。
午前3時、大雪のなか行われたのが、除雪隊30人がかりでの除雪作業です。15台の除雪車が出動しました。
除雪隊の作業員:「通常であれば、もうちょっと(出動は)遅いんですけど。きょうは積雪量が40センチくらいある。1時間早めに出動です」
雪の状況によっては、最大で6時間ほど作業が続くといいます。
除雪作業について、県の担当者は次のように話します。
新潟県十日町地域振興局・阿部副部長:「当然雪国ですので、この生活をしていくには道路はなくてはならないものですから。基本的には皆さん、一般の方が寝ているころから動き出して、目を覚ましたころには除雪が終わっているような作業でありますので。本当にご苦労かけているなと思っております」
日本海側で続いた大雪。27日は東京など太平洋側の平野部でも積雪の可能性があります。厳しい寒さは、いつまで続くのでしょうか。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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