コロナ“震源地”とされる武漢の今 ゼロコロナ政策終了も消費回復せず、廃墟状態の商店も|TBS NEWS DIG

コロナ“震源地”とされる武漢の今 ゼロコロナ政策終了も消費回復せず、廃墟状態の商店も|TBS NEWS DIG

コロナ“震源地”とされる武漢の今 ゼロコロナ政策終了も消費回復せず、廃墟状態の商店も|TBS NEWS DIG

新型コロナの震源地とされる中国・武漢のロックダウンからきょうで3年。ゼロコロナ政策の終了で景気回復への期待も高まる一方、課題が浮き彫りとなっています。

最初に新型コロナが感染拡大した湖北省・武漢市。中心部は賑わいをみせていますが、感染拡大の象徴ともいえる場所に向かうと…

記者
「新型コロナ発生の起源ともいわれる海鮮市場の入り口です。あたりを身長よりもはるかに高いフェンスで囲われています」

市場は今も閉鎖中です。武漢は3年前のきょう、ロックダウンに踏み切りました。感染の抑え込みに成功すると、「ゼロコロナ政策」のもと厳しい行動制限や隔離などを行ってきましたが、先月、その政策は終了しました。

武漢市民
「ほぼみんな感染しました。でも、もう治りました」

人口の8割の人がすでに感染していたという試算もあり、政府の発表では先月8日から累計で7万人以上が死亡したとされています。こうした現状に憤る遺族がいます。

父親を亡くした張海さん
「私は毎日…、父に会いたいと感じています」

3年前、武漢に住む父親を亡くした張海さん。今の感染者や死者の増加は医療体制などを整えず、一方的に方針を転換した政府の責任だと主張します。

父親を亡くした張海さん
「彼らはいつもスローガンを掲げるだけです。『生命至上・人民至上』は口で言うものではなく、実際に行動する必要があるのです」

一方、去年、コロナ対策への抗議活動を目撃した日本人男性は、今は変化が見られるといいます。

武漢駐在の日本人男性
「道路に出て200人くらいが通りを通ってバリケードを蹴飛ばしていく。(方針転換して今は)不満をぶつけるような姿は見られなくなりました」

ゼロコロナ政策の終了により停滞していた経済の回復も期待されています。去年11月オープンした巨大なショッピングモール。中国メディアによりますと、売り場面積は世界一で、今は客入りが好調のようです。しかし…

武漢駐在の日本人男性
「外地からの出稼ぎ労働者は『武漢はコロナの街』ということで戻ってこなかったですね。だからショッピングモールとかが沢山つぶれた印象があります」

市内の別のショッピングモールでは…

記者
「今はほとんどの店が撤去されてしまい、廃墟のようになっています」

新型コロナの発生以降、消費は今も回復しておらず、廃墟状態の商店も見られました。武漢の現状からはゼロコロナ政策を終えた中国の課題が見えてきています。

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