今季“最強寒波”前に…「タイヤ凍結」「バッテリー不調」 JAF“精鋭隊員”救援に密着(2023年1月23日)

今季“最強寒波”前に…「タイヤ凍結」「バッテリー不調」 JAF“精鋭隊員”救援に密着(2023年1月23日)

今季“最強寒波”前に…「タイヤ凍結」「バッテリー不調」 JAF“精鋭隊員”救援に密着(2023年1月23日)

 10年に一度のレベルの強烈な寒波が近付いていて、今週の半ばにかけて、全国各地で天気が大荒れになる恐れがあります。東京都内でも雪が降る恐れがあり、注意が必要です。

■タイヤ凍り…車動けず

 激しい雪が降り続いた北海道札幌市。週末、北日本の日本海側は“冬の嵐”に見舞われました。

 高速道路では、前を走る車が見えないほど視界が真っ白に…。札幌市では21日、今シーズン最大となる67センチの積雪を記録しました。

 JAF愛知支部から派遣 下團洋輝隊員(34):「はい。できる限り、急いで参りますので。スタックした車を引っ張り出しに行きますので」

 雪や寒さで急増する車のトラブル。迫る今季最強寒波を前に、JAF札幌支部では急増する救援依頼に対応するため、全国各地から派遣された精鋭隊員による「ロードサービス特別支援隊」が結成されました。

 愛知県から派遣されてきた下團隊員もその一人です。

 下團隊員:「(北海道は)路面が滑る。凍っている状況が、一番怖いと思いました。数日間で愛知では、(雪が)溶けてしまいますので。北海道はずっと雪があるというふうに驚きです」

 スタックし、身動きが取れないと救援依頼があり、駆け付けてみると、タイヤ周りが凍ってしまった女性がいました。

 依頼者:「タイヤハウスの周りに氷の塊が。何しても取れなくて。結構、タイヤに干渉してしまって。ハンドル切る度に音がするとか」

 車体とタイヤの間の雪が固まって大きな氷となってしまったため、身動きが取れなくなったのです。

 隊員は車体を傷付けないよう丁寧に、かつ迅速に氷を砕いていきます。作業は15分ほどで終了。無事、車を動かすことができるようになりました。

 下團隊員:「とりあえず、動ける分には問題ないと思いますので。ちょっとでも気温が上がってくれれば、これ以上に溶けると思いますので」

 依頼者:「ありがとうございました」

■“バッテリー不調”…救援密着

 すぐさま次の依頼が入り、現場へ急行します。

 下團隊員:「(Q.今度の依頼は何ですか?)エンジンがかからないっていう依頼でして。バッテリー関係なのかなって」

 依頼者の男性は、前日夕方まで車を使っていましたが、翌朝エンジンがかからなくなってしまったと相談します。

 下團隊員:「やはり冬ですので、バッテリーも暖かい所と寒い所では、どうしても(バッテリーの)能力が寒い所は落ちてしまうので」

 一時的に電力を供給できるジャンピングスターターをつなげ、エンジンをかけると…。

 下團隊員:「うん、一発ですね」

 依頼者:「良かったです。通勤で使ってるんで。(過去に気温が)マイナスになって、バッテリー上がったんで。もっと寒くなると、怖いですよね」

 辺りが暗くなっても救援依頼は止まりません。新たな依頼は、またもバッテリーが上がってしまったというトラブルです。

 下團隊員:「ここに止まっている間に、ラジオなどを聞かれていたようで。バッテリーの電気がちょっと足らなくなったようで。バッテリー上がりっていう状態ですね」

 先ほどと同じように一時的に電力を供給し、無事エンジンが始動しました。

 依頼者:「(Q.バッテリー上がると思いました?)思ってなかった。そんなにバッテリーも古くないんでね。気温が低いからかもね」

 下團隊員:「エアコンなどをつける時期になりますと、電装品の負荷がかかるようになりますので。寒冷地仕様っていうバッテリーで、同じサイズのバッテリーなんですが、中身を強くするバッテリーとかっていう対策も立てられていますので。必要な方は寒冷地仕様というのも、検討してみるといいかなと思います」

 24日以降襲来する寒波により、こうしたバッテリーが上がるトラブルが増える恐れがあるといいます。

■除雪にタイヤ交換…“寒波”に備え

 札幌市の市街地の歩道は、まるで山あいの豪雪地帯のようになり、歩く人も雪に足をとられ、なかなか前に進めません。

 今季最強の寒波が来る前に、住民たちは雪かきに追われます。

 雪かきをする女性:「結構、積もったなって感じですね。もうちょっと雪が落ち着いてくれればいいなって思うんですけど。雪降る限りは、やるしかないかなっていう感じです」

 雪かきをする男性:「(雪かき)やらないと、どんどん固まっちゃって車入れなくなりますね。屋根も結構たまってきたらおろさないと、去年とかも(近くの)店とか潰れちゃったりとかしてるから」

 さらに、駆け込みで灯油を補給する家が増加。配達に追われる業者の姿もありました。

 作業員:「一日でどれくらいだろう。30~40件くらいですか。やっぱり寒いから、結構入れるお客さん多いですね」

 山形県の山間部、西川町の志津温泉では、30センチくらいは色が変わっていて、一晩で積もったものと思われます。

 激しい吹雪で“ホワイトアウト”状態になっています。

 志津地区は21日午後3時時点で、積雪およそ3メートル60センチ。気象庁の観測地点ではないため、“隠れ豪雪日本一”と呼ばれています。

 住民:「もう日中だけで、20センチくらい積もったからね」

 目前に迫った今季最強寒波に警戒が高まるなか、都内でも対策をする人がいました。

 カー用品店には路面凍結に備え、冬用スタッドレスタイヤに交換しようとする人が殺到しました。

 スーパーオートバックス八王子 矢古字利光店長:「オープン前に、お客様がかなり並ばれていて。タイヤの交換作業のご用命を頂きまして。通常の時に比べて、1.2~1.3倍作業が増えていますね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年1月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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