ジンベイザメ移送のノウハウを活用…死んだ迷いクジラ『作業船に載せてガス抜き作業』(2023年1月18日)

ジンベイザメ移送のノウハウを活用…死んだ迷いクジラ『作業船に載せてガス抜き作業』(2023年1月18日)

ジンベイザメ移送のノウハウを活用…死んだ迷いクジラ『作業船に載せてガス抜き作業』(2023年1月18日)

1月9日に淀川河口付近に現れ「ヨドちゃん」と呼ばれるなど注目された迷いクジラ。1月13日に死んだことが確認され、大阪市は18日午前8時からクジラを海に帰すための運搬作業を始めました。

 (記者リポート 1月18日午前9時前)
 「クジラの最後の姿を見ようと堤防には人が集まってきています」

 ダイバーらが約15mにも及ぶクジラにロープをかけて、船で引っ張り、慎重に移動させます。

 クジラの姿を見に来た人たちからは次のような声が聞かれました。

 (クジラを見に来た子ども)
 「生きている状態のほうがよかったけど見られてよかった」
 「ヨドちゃん大好き。天国でずっと見といてねっていう気持ちを伝えたいです」

 (東京から来た人)
 「夜行バスに乗ってきました。絶対見られない不思議なものが見られたなと。クジラにのぼるのって絶対にできない経験だと思うので、ちょっとうらやましいなと思って見ていました。ちょっとのぼってみたいなと思いますね」

 18日午前10時ごろ、クジラはゆっくりと向きを変え、大阪市此花区内の岸壁に向けて出発しました。そして18日の正午過ぎに此花区内の岸壁に到着したクジラは、約1時間半かけて慎重にクレーンで引き上げられ、作業船に下ろされました。その際には、全長約15m・体重38トンのクジラの全貌が初めて確認できました。引き上げ作業は大きな鉄板をクジラの下に敷いて安定させながら行われました。大阪公安局によりますと、これは海遊館から教えてもらったジンベエザメなどの大きな海の生物を移送するときのノウハウを生かした作業だったということです。

 18日午後3時50分時点では、海遊館の職員がクジラの爆発を防ぐために体内にたまったガスを抜く作業をしたり、専門家が学術調査などを行ったりしているとみられています。作業船の中でガス抜き作業を行う理由は、ガス抜きの際にクジラの内容物が出てきてしまうおそれがあり、それによる海洋汚染を防ぐためだということです。

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