「佐渡島の金山」一転、推薦へ 方針変更の背景に自民党内の声

「佐渡島の金山」一転、推薦へ 方針変更の背景に自民党内の声

「佐渡島の金山」一転、推薦へ 方針変更の背景に自民党内の声

政府は世界文化遺産の推薦候補に選ばれていた新潟の「佐渡島の金山」について、これまでの方針を変更し、ユネスコに推薦する方針を固めました。一体、何があったのでしょうか。

「佐渡島の金山」をめぐっては、これまで「朝鮮半島出身者が戦時中に強制労働させられた」などとして、韓国政府が世界文化遺産への登録に反対してきました。政府は登録が実現する環境が整っていないとして、今年の推薦を見送る方向で調整を進めてきました。ところが・・・

自民党 安倍晋三 元首相(今月20日)
「論戦を避ける形でですね、登録を申請しないというのは間違っているんだろうと思います」

自民党 高市早苗 政調会長(今月24日)
「韓国は当事者ではありえないということを積極的に説明するべきです。もしも、それもできないと諦めているのであれば、国家の名誉にかかわる事態でございます」

自民党内から今年の推薦を求める声が急速に高まり始めました。政府・与党内では・・・

自民党中堅議員
「安倍さんたち影響力ある人たちが盛り返しちゃって、完全に政局になったな」

総理周辺によりますと、岸田総理はおとといの段階で「まだ悩んでいた」ということです。推薦の期限が来月1日に迫る中、岸田総理はきのう・・・

岸田首相
「登録してもらうためにはどっちが現実的であり有効であるか、こういった観点からその時期等を判断するということに徹しないと、いろんなことを考え出すと、もう収拾つきませんので」

岸田総理の判断が注目される中、政府関係者によりますと、政府は当初の方針を変更し、推薦する方針を固めました。岸田総理は林外務大臣らと協議し、夜に方針を表明する見通しです。(28日15:06)

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