「ポリタンクまくわ」36歳夫と50歳妻 “夫婦げんか”で自宅放火か(2023年1月16日)
和歌山市で夫婦げんかの末、自宅に“放火”したとして送検された36歳の夫と50歳の妻。焼け跡から見つかった遺体は、夫婦の20歳の息子であることが16日、確認されました。
放火の疑いで16日朝に送検された前田翼容疑者と妻の志保容疑者。
妻・前田志保容疑者：「ポリタンクまくわ」
自宅に火を付ける事態にまで至った14歳年の離れた夫と妻。夫婦げんかの背景には一体、何があったのでしょうか。
夫婦げんかの末、夫が自宅に灯油をまき、それを見た妻が火を付けたという火事。激しい夫婦げんかに至るまでに一体、何があったのでしょうか。16日朝、放火の疑いで送検された夫の前田翼容疑者。背中をやや丸めてうなだれた様子です。
前田翼容疑者：「灯油をまいたことは間違いありません」
同じく放火の疑いで送検された妻の志保容疑者は、両手で顔を覆い隠していました。
妻・志保容疑者：「火を付けたのは間違いありません」
2人は口論の末、自宅1階のリビングに灯油をまいて火を付けた疑いが持たれています。木造2階建ての住宅は全焼。焼け跡の2階から見つかった男性の遺体は夫婦の息子・前田陸さんであることが確認されました。死因は焼死だということです。
近所の住民によりますと、およそ2年半前に引っ越してきたという夫婦。当初から夫婦げんかとみられる男性の怒鳴り声や女性の泣く声などが聞こえ、度々、警察沙汰にもなっていたといいます。
近所の人：「（警察は）しょっちゅう来てたというような感じ。ひと月に1回ぐらいというかね。パトカーが4台から5台来てて、何かなと思ったけれども、けんかされているということを聞いたりね」
事件が起きたのは、14日の午後6時ごろ。夫の翼容疑者が給料を自分のほしいものに使うことや自分勝手な性格に志保容疑者が腹を立て口論になったということです。
妻・志保容疑者：「ポリタンクまくわ」
「灯油をまく」と口にしたのは志保容疑者でしたが、実際にポリタンクから灯油をまいたのは翼容疑者だったということです。その後、簡易の点火器具で火を付けたと志保容疑者は話しています。
警察では、事件に至った詳しい経緯を調べています。
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