「ネットで見た」外国人が大興奮“日本一の火祭り” 氷点下のなか迫力の攻防(2023年1月16日)
16日の関東は冷たい雨が降り、東京都心は最高気温が7.7℃とこの冬、一番の冷え込みとなりました。この寒さのなか、長野県野沢温泉村では伝統行事「火祭り」が3年ぶりに観客を入れて行われ、外国人客が多く集まり熱気に包まれました。
最低気温が氷点下となった長野県。スキー場では、外国人旅行客たちが日本のゲレンデを満喫。
オーストラリアからの観光客:「雪質がパウダーで素晴らしい」
雪山の絶景が広がる「野沢温泉スキー場」。海外からのスキー客は、コロナ前の7割ほどまで戻ってきていると言います。長野県の北東部にある「野沢温泉村」は日本で唯一、名前に「温泉」が付いている村です。
オーストラリアからの観光客:「お互いを殴りつけている姿がすてきでした」
実は、この村で外国人客が絶賛する行事が行われました。15日の夜、野沢温泉で開催された「火祭り」です。「日本三大火祭り」の一つとして知られる「道祖神祭り」。村の住民ではない人が会場に入れるのは3年ぶりです。今年は、見学者を村内で宿泊している人に限定して開催。この火祭りを目当てに多くの外国人客たちが集まっていました。
300年以上続くと言われる伝統行事。最大の見所は「火祭りの攻防戦」です。高さ10メートルの社殿に火を付ける「攻撃役」。体を張って阻止する「守り役」は、厄年の男たちです。松明の炎が直撃するほどの激しい攻防。鬼気迫る戦いが目の前で繰り広げられ、外国人客は大興奮です。
オーストラリアからの観光客:「すごく興奮している。今まで、こんな光景は見たことがない。日本の文化は、とても独特ですばらしい。私は日本に18カ月滞在する予定ですが、延長するかもしれません」
この時の気温は氷点下。厳しい寒さのなか、熱気とともに吐き出される白い吐息が燃え盛る炎に吸い込まれていきます。激しい攻防戦は1時間半も続きます。
フランスからの観光客:「すごくかっこいい。火のたたき合いがすばらしい。子どもたちは少し心配だけど、とてもかっこいい」「男性が火を振っていたから、少し怖かった。近付いてくる時もあったけど大丈夫でした」
火祭りに参加できるのは「村民」のみです。伝統を受け継ぐため、子どもたちも松明を持って「火付け」に加わります。
祭りに参加した子:「人が多くて、どこに行けば…分からなくなっちゃった」「髪の毛が燃えた」「(Q.大丈夫)痛かった」「(Q.良い思い出になった)うん」
村に住む外国人のきょうだいも初挑戦。目を輝かせて、くぎづけになる外国人客たち。どのようにして野沢温泉の火祭りを知ったのでしょうか。
イタリアからの観光客:「祭りを見るのが目的で来ました。すばらしい、最高です。『日本で有名なすばらしい火祭り』とインターネットで紹介されていたので、興味を持ってけさ、新幹線に乗って来ました」
いよいよ、火祭りのクライマックス。大きな炎を上げ、燃え上がる社殿。人々、は厄落としや子どもの成長などを願います。
祭りの参加者:「俺らにとっては、この祭りは人生」
涙を流して、仲間とたたえ合います。
外国人客:「日本の人たちが大好き。野沢温泉はすばらしい」
地元の温泉旅館もインバウンドの復活を歓迎しています。
河一屋旅館・河野今朝成社長:「温泉とか祭りとか我々、住民の文化を楽しみに来る人が多い。村の中を歩くと、すれ違う客の9割以上が海外からの客になるのが1月は多い。本当にありがたい話」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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