被害者語る手口「家に引きずり込まれ」相次ぐ“3人組の強盗“同一グループの可能性は(2023年1月16日)

被害者語る手口「家に引きずり込まれ」相次ぐ“3人組の強盗“同一グループの可能性は(2023年1月16日)

被害者語る手口「家に引きずり込まれ」相次ぐ“3人組の強盗“同一グループの可能性は(2023年1月16日)

14日未明、茨城県で連続して起きた3人組の男による強盗事件。
実は3人組の強盗は関東各地で相次いでいます。
番組は事件の被害者を独自取材。犯行手口の共通点が見えてきました。

▽3人組で手口も類似…関東で相次ぐ強盗
犯行は、同一犯によるものなのか―
(佐々木一真アナウンサー)「きのう深夜2時ごろ、茨城県つくば市のあちらの住宅に強盗が入ったと110番通報がありました。犯人は黒っぽい服を着た3人の男だといいます。」
きのう14日、つくば市で起きた強盗事件―。
ハンマーのようなものを持った3人の男が住宅に押し入り、71歳の夫と妻の手足を粘着テープなどで縛り、現金およそ80万円や預金通帳を奪って逃走しました。
(周辺の住民)「(通報した)息子さんが『強盗に入られて、お父さんがハンマーか何かで殴られて倒れちゃって血だらけになっていた』と言っていた」
警察によると、侵入したのは身長170cmぐらいの若い男たち。寝ていた夫妻に対し、「命が欲しかったら金を出せ」などと脅したと言います
(佐々木一真アナウンサー)「つくば市の事件から3時間ほど前、手口や犯人像が酷似した事件が、ここから30km程の場所で起きていました」
類似した強盗事件が起きたのは、つくば市から車で1時間足らずの茨城県・龍ヶ崎市。
きのう14日午前1時ごろ。金づちや包丁を持った3人の男が、70代の夫婦宅に窓のカギを壊して侵入。寝ていた夫婦を粘着テープで縛り、現金およそ2万5000円を奪い逃走しました。

14日の未明から早朝にかけて起きた、2つの事件。そこには、いくつかの共通点がありました。
犯行に及んだのは、若い男の三人組。全員が黒っぽい服を着用。犯行にはハンマーのようなものと粘着テープが使用されていたのです。
3人の男たちによる粘着テープなどを使った強盗事件は、今年には入り立て続けに起きています。9日には神奈川県川崎市で、翌10日には栃木県足利市、さらに12日には、さいたま市でも発生していました。
(被害者が助けを求めた隣家住民)「(被害者は)手を粘着テープで縛られたので、それも後ろじゃなくて前だったんですね。で、なんとかとって、足も目隠しもとってうちに来たみたい」
こう話すのは、足利市で襲われた被害者が助けを求めた家の住人です。
10日午前1時ごろ、53歳の男性宅に3人の男が侵入―。男性の頭を鈍器などで殴り、現金300万円などを奪って逃走したと言います。
(被害者が助けを求めた隣家住民)「(3人のうち1人が)携帯電話で指示を受けながら犯人が色々行動していたらしいです。だからきっと組織ぐるみでやってるんじゃないかって」
一連の事件に、関連性はあるのか。元・警視庁刑事の吉川氏はこう推測します。
(元警視庁刑事 吉川祐二氏)「これだけ限られた期間のなかで発生するというのは同一犯である可能性も捨てきれない。同一犯と言いますか同一のグループですね。組織化されていて同じ組織がやっている可能性が高いと思われます」

▽「家に引きずり込まれ」被害者語る手口
浮上した組織犯罪の可能性。番組は3カ月前に起きた類似する事件の被害者に話を聞くことができました。
(佐々木一真アナウンサー)「実は3カ月前、同様の手口の事件がここ茨城県坂東市で起きていました。現場は畑が広がり住宅が点在している場所の一角です。」
去年10月8日、茨城県坂東市の住宅に若い3人組の男が押し入り現金20万円などを奪い逃走…現場は茨城県で相次いだ強盗事件に近い場所です。被害男性は事件の一部始終を語りました。
(被害男性)「寝てたんですよ、そしたら0時ごろにインターホンがピンポン鳴ったので夜中だから怖いなと思ったんで出なかったんですよ。少し時間経ってから窓ガラスが“ガッシャーン“て音がした、慌てて跳び起きて玄関まで行ったら犯人の1人が入ってきてたんです。」
犯人の1人から逃れ玄関を出るとさらに2人の男がいたといいます。Aさんは捕まり、粘着テープで手首を縛られ口も塞がれ、再び家に引きずり込まれたといいます。
(被害男性)「(家の)中に引きずり込まれて『金どこだ』『金庫どこだ』『時計どこだ』とか『正直に言ったら殺さねえから大人しくしろ』とか言われて…怖かったです。殺されると思いましたね。こんなところで人生終わっちゃうのかと思って…」
Q. 実際の被害は?
「現金20万円、財布丸ごと入っていた物全部と時計…」
強盗犯についてAさんはある特徴があったといいます。
Q. 犯人の顔は?
「暗くてマスクしてたし帽子も被っていたのではっきりと覚えていない」
Q. だいたい何十代?
「20~30代だと思います、若かったです」
Q. 言葉は片言?
「いや日本人ですよね、完全に日本人。(犯行は)手慣れているというかそういう感じ…ポシェットみたいなのを3人とも、黒い服着てポシェット付けて道具など入れていたのかな」
侵入から逃走するまで十数分の犯行。Aさんは辛うじて動く指を使い携帯から110番通報しました。

▽犯罪組織が持つ“標的リスト”の存在
関東各地で相次ぐ強盗事件。犯行グループはどの様な基準で押し入る家を決めているのでしょうか?
(元警視庁刑事 吉川祐二氏)「以前特殊詐欺の時にですね、データが出回っていました。独身、一人暮らしか、高齢者であるとか、貯蓄がどれくらいあるかというデータを入手して被害者を特定していった、選別していった、ということは十分考えられます。」
吉川氏が指摘するデータとはどの様なものなのでしょうか?詐欺組織の内情に詳し人物はこう語ります。
(詐欺組織の内情に詳しい人物)「(名簿の)ジャンルで言ったら「高齢者」「アポ電用」「貸し金用」「投資詐欺用」、それから前職付きのリスト、3000万とか5000万とかありますね。これが資産付きですね。それからこれ『通』というのは実は通帳なんですよ。銀行口座ですよ。」
以前番組が入手した名簿には住所氏名はもとより勤務先や年収、中には銀行口座の情報まで記載されたリストが存在していました。この様な名簿の多くは犯罪組織の手に渡っているといいます。
(詐欺組織の内情に詳しい人物)「犯罪組織自身のしのぎ(収入)が段々無くなってきていて今までアポ電(強盗)なりいろんな形でやってきたが、(犯罪)グループのリーダー連中は自分たちで直接やっていく考え方が多く暴力的な強盗とかやる連中が増えている。“手っ取り早く”という考え方が多い」

1月15日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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