自宅で火災… 迅速な避難とは?独自検証「煙の恐怖」(2023年1月14日)

自宅で火災… 迅速な避難とは?独自検証「煙の恐怖」(2023年1月14日)

自宅で火災… 迅速な避難とは?独自検証「煙の恐怖」(2023年1月14日)

14日、東京葛飾区で住宅火災があり高齢の女性1人が亡くなりました。
東京では、きのうまで乾燥注意報が続き、今年に入りすでに162件の火災が発生。
この時期、全国各地で火災が相次いでいます。

東京理科大学 火災科学研究所所長 松山賢 教授
「当然水分が含まれていないということになれば、燃えやすい状況。発生する生成物、ガスとか煙といったものが多くなる傾向があると思います」

そこで、2階で就寝中に火事が起きた時、迅速な避難は可能なのか、実験しました。

テレビ朝日アナウンサー 仁科健吾
「まず、煙がない中で、ベッドから玄関先まで、どのくらい時間がかかるのか計ってみます」

時間は、14秒でした。
続いて、火事が起きた想定で、スモークマシンを使い、人体には影響のない煙を避難経路に充満させます。実験開始です。

テレビ朝日アナウンサー 仁科健吾
「うわっ、真っ白ですね、何も見えない」

必至に階段を降りていこうとしますが…

テレビ朝日アナウンサー 仁科健吾
「これ手すりがないと相当危ないですね」
「(玄関に)到着しました、相当怖いです、何も見えないです。」

かかった時間は…38秒。倍以上かかりました。

テレビ朝日アナウンサー 仁科健吾
「本物の煙だった場合って呼吸も相当変わってくると思いますし、パニック状態だと思うのでかなり(脱出は)難しいと思いますね」

東京理科大学 火災科学研究所所長 松山賢 教授
「煙というのは燃焼によって発生するものですのでどうしても一酸化炭素を始めとする毒性ガスが含まれているというのがありますので、(吸い込むと)運動機能が失われていくということもありますので、非常に危険な物質だと思います」

では、煙の中を避難する場合、どんな対策を行えば良いのでしょうか?

東京理科大学 火災科学研究所所長 松山賢 教授
「タオルを枕元に置いておく。そういった形で口元と鼻といったところを覆いながら逃げていくという事が大事だと思います。火災の初期段階では通常上の方から煙がたまって下の方は割と視界が良好な状況というのが出来ています。その為、姿勢を低くした状態で壁を触りながら視界を確保して逃げるというのが重要です」

サタデーステーション 1月14日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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