“見えない感染拡大”新型コロナ第8波 死者・重症者はなぜ多い…重症患者の医療現場から見える現状|TBS NEWS DIG

“見えない感染拡大”新型コロナ第8波 死者・重症者はなぜ多い…重症患者の医療現場から見える現状|TBS NEWS DIG

“見えない感染拡大”新型コロナ第8波 死者・重症者はなぜ多い…重症患者の医療現場から見える現状|TBS NEWS DIG

東京都内の病院にきのうも新たな重症患者が運ばれてきました。

「これから重症病棟に入院をします」

全国で死者が過去最多になった新型コロナの第8波。なぜ死者が多いのでしょうか?

「1月12日の重症病棟の中です」

きのう、東京医科歯科大学病院の新型コロナ重症病床。6床すべてが埋まっている状態がおよそ1か月続いています。

「良くなってきてるから頑張りましょうね」

重症の肺炎か、コロナに感染した基礎疾患が重い患者が入院し、人工呼吸器やECMO=人口肺につながれています。

ベッドに横たわる60代の男性。看護師ら5人がかりで体の向きを変えます。肺に酸素や血液を取り込みやすくするための治療です。

「病院つきました。ベッド移りますよ」

死者の数が全国で過去最多となっている第8波。都内の重症患者の数も夏の第7波を超え、先月から増え続けています。

なぜ今回、死者や重症者が多く出ているのでしょうか?東京都のモニタリング会議では「把握できない感染者」の存在が指摘されています。

東京都医師会 猪口正孝 副会長
「新規陽性者で把握できていない感染者がやっぱり潜在的に多くて、軽症の患者さんが圧倒的に多いわけですが、その上にある一定の比率を持って重症者が増えてきてる」

去年9月から始まったコロナ患者の全数把握見直しの影響で、毎日公表される感染者数よりも実際には多くの感染者がいると考えられているのです。

東京医科歯科大学病院救命救急センター 森下幸治 医師
「コロナの肺炎じゃない別の病気で運ばれてきた方が、検査するとコロナ陽性だったりすることも最近よく見かけますので。本人はコロナと思ってないで運ばれてきてると思うので、そういうことを考えると(公表数より)感染者数は多いかなと」

「見えない感染」が広がる中、重症化し、死に至るのは70代から80代の高齢者が多いといいます。

加藤厚生労働大臣もきょう、高齢者への対策に引き続き重点を置くと述べました。

今回の第8波では肺炎症状が重い人も多いといいます。

東京医科歯科大学病院救命救急センター 森下幸治 医師
「第7波の時もコロナの重症肺炎はいましたが、第8波の方が結構肺炎の影がはっきりした重症の患者が多い印象があります。ワクチンを何らかの理由で接種できていない患者や、基礎疾患のある方、高齢者の方で重症になっている方が多く見受けられますので、引き続き注意が必要だと思っています」

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