【お騒がせ議員】学歴、職歴“すべてがウソ”…でも「辞任しません」(2023年1月12日)

【お騒がせ議員】学歴、職歴“すべてがウソ”…でも「辞任しません」(2023年1月12日)

【お騒がせ議員】学歴、職歴“すべてがウソ”…でも「辞任しません」(2023年1月12日)

 アメリカ議会では、あるお騒がせ議員に注目が。学歴や過去の仕事など、ほとんどの経歴がデタラメだった事が発覚するなか、議員辞職を拒否し続けています。

 新しい議長の選出に手こずったアメリカ下院議会。名前を呼ばれても気付かない議員がいました。共和党の新人、ジョージ・サントス下院議員(34)です。学歴・職歴から出自に至るまで、すべてが真っ赤な嘘…。そんな疑惑が浮上するなか、呼ばれても気付かないことから、名前まで嘘なのではないか。信用は地の底に。

 サントス議員の嘘、例えばこうです。ニューヨークの名門大学を卒業したはずが、地元紙の調べではそのような事実は確認できず。ゴールドマンサックスなどの大手金融機関に勤めていたはずが、そうした事実も確認できず。ユダヤ系と自称していたものの、これも否定されています。

 ニューヨクタイムズが入手した彼の履歴書です。そこに大学時代は上位1%の成績だったと書かれていますが、大学には入学したことすらなかったはずです。また「ニューヨークのコロナ患者第1号」と奇妙な嘘をついていたとも報じられています。本人は、それらの嘘を認めたものの、「言葉のチョイスが悪かった」などと弁明。そして…。

 共和党、ジョージ・サントス下院議員:「(Q.サントス議員、辞任は?)辞任しません」「(Q.辞任しないんですか?)しません」

 こうした姿勢に共和党の同僚議員らも怒りをあらわにしています。

 共和党委員長:「彼はペテンと嘘とでっち上げによって当選したんです」
 共和党幹部:「病的な嘘付きとどうやって付き合えばいいんでしょう」
 共和党の地方議会議長:「経歴のすべてが嘘だったんです」
 共和党上院議員:「サントスは詐欺師です」「共和党の大きな汚点です」

 などと辞任を要求。しかし。

 共和党、ジョージ・サントス下院議員:「(Q.ニューヨークの共和党議員はあなたを『恥だ』と言っています。辞任しないんですか?)すみません」「(Q.彼らに何と返しますか?)…」

 本人は、ツイッターでこう返しました。

 ジョージ・サントス下院議員のツイッターから:「私は辞めない!」

 辞めない理由はこうです。

 ジョージ・サントス下院議員のツイッターから:「私は政党や政治家のためではなく、地元の人々に奉仕するために選ばれました。私は辞めません!」

 早稲田大学・中林美恵子教授:「経歴の詐称箇所を見ると、色んな意味でニューヨークの選挙地盤にどのようにアピールするかがにじみ出ている。ただ、何から何まで詐称にあたる部分が出てきているので、かなり極端なケースと言っていい」

 中林教授によると、議員の年収は日本円で2400万円余り。

 早稲田大学・中林美恵子教授:「ここまで経歴詐称をして嘘を付きまくったうえに有権者をだまして当選した人をそのまま議員にしておくのは、共和党の評判を落とすことになる。そこまで評判を落としたくないという意向が共和党に働く可能性は十分にあると思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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