【遺体発見】通報者「血まみれ」も…死因は「低体温症による致死的不整脈」
7日、熊本市を流れる緑川の河口近くで、会社員の男性が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。死因は「低体温症による致死的不整脈」と推定されていますが、謎が深まっています。一体、何が起きていたのでしょうか。
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7日、のどかな景色が広がる熊本市南区で発見された遺体をめぐり、謎が深まっています。緑川河口付近の現場では、警察による鑑識作業が行われました。
警察によると、緑川の河口近くで会社員の江野倫史さん(54)が病院に搬送され、死亡しました。発見された場所のすぐ近くには、江野さんの車が残されていました。
通報した人
「血まみれで死んでいると思った。(膝も)こけたくらいじゃ、あんな血は出ない。殴られたのかなと」
通報した人によると、江野さんの顔は血で赤く染まっていて、衣服も乱れ、ズボンは脱げた状態だったといいます。
事件に巻き込まれたのでしょうか。しかし、警察は「江野さんの体には致命傷となる傷などはなかった」と発表しました。死因について、司法解剖の結果、「低体温症による致死的不整脈」と推定されるとしました。
江野さんが発見された7日の熊本市の最低気温は4.9℃でした。低体温症について、熊本大学病院・災害医療教育研究センター・笠岡俊志教授は“当時の気温だと、すぐに低体温になることは考えにくい”と指摘しました。
熊本大学病院 災害医療教育研究センター・笠岡俊志教授
「一つは意識をなくすような状況が、その前に起きてしまったということが考えられる」
意識を失った状態だと、低体温症が進みやすくなる要因になるといいます。
江野さんの身に、何が起きていたのでしょうか。警察は事件と事故、両方の可能性を視野に、江野さんの足取りなどを調べています。
(2023年1月12日放送「news every.」より)
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