日本のホテルで働き始めた避難民「エビはお客さんに向けて」祖国思いながら努力の日々(2023年1月12日)

日本のホテルで働き始めた避難民「エビはお客さんに向けて」祖国思いながら努力の日々(2023年1月12日)

日本のホテルで働き始めた避難民「エビはお客さんに向けて」祖国思いながら努力の日々(2023年1月12日)

ウクライナから避難してきた女性。経験を活かして和歌山県白浜町でホテルスタッフとして新生活を始めました。

 「初めまして、私はヴィタです」

 1月6日、ホテルで自己紹介していたのはウクライナ避難民のヴィタ・ピサレンコさん(38)。和歌山県白浜町の「ホテルシーモア」で働き始めました。厨房での料理の下準備などが主な仕事で、スタッフに教わりながら作業にあたります。

 ヴィタさんはウクライナのオデーサで暮らしていましたが、ロシアの侵攻により今年1月に入り日本へと避難。ヴィタさんの雇用を決めた白浜町のホテルにやってきました。

 (ホテルシーモアの総支配人)
 「難しい仕事じゃないので、1つ1つ覚えていただけたら」

 ホテルのレストランはバイキングスタイル。スタッフに何の料理の提供をしたいか聞かれ…

 (ヴィタさん)「天ぷら!」
 (スタッフ)「天ぷら、OK!」

 実はヴィタさんはウクライナ時代は日本料理店で働いていたということで箸の扱いも慣れたもの。レンコンやエビもスムーズに盛り付けていきます。

 (スタッフ)「エビを向こうに、お客さんの方に向けてね」

 提供する際の料理の向きなど細やかなサービスについては練習中ですが、同僚たちも働きぶりに太鼓判を押します。

 (同僚)
 「手が早くてびっくりして、すごく助かっています。まじめで素直でかわいい」

 日本での生活に徐々に慣れてきて、このホテルで1人前になれるように頑張りたいというヴィタさん。一方で祖国への思いも日増しに募っています。

 (ヴィタ・ピサレンコさん)
 「ウクライナ人の望みはただ一つで、この戦争が早く終わってほしい。早く平和なウクライナの家に帰って自分の生活ができるよう願っています」

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