【独自】「サバ」歴史的不漁…“ノルウェー産”人気↑ 水揚げ半分が日本へ 生輸送も(2023年1月11日)

【独自】「サバ」歴史的不漁…“ノルウェー産”人気↑ 水揚げ半分が日本へ 生輸送も(2023年1月11日)

【独自】「サバ」歴史的不漁…“ノルウェー産”人気↑ 水揚げ半分が日本へ 生輸送も(2023年1月11日)

 焼いても煮てもおいしいサバが、歴史的な不漁です。そんななか、脂のりが良く、大ぶりのノルウェー産のサバが注目されています。

■千葉・銚子港 サバ漁獲量が例年の“3割以下”

 もうもうと立ち上る煙の正体は、炭火焼。焼いているのは、サバです。

 炭火焼専門店「鯖の助」は、多い時では一日に300枚を焼くという人気店です。

 客:「脂がのっているよね。普通の魚より」

 名物の「サバ弁当」。容器からあふれんばかりのボリュームで、値段は700円です。

 焼いて良し、しめて良し、日本の食卓を代表するサバ。しかし、日本一の水揚げ量を誇る千葉県の銚子港では去年、サバの漁獲量が例年の3割以下に落ち込みました。

 近年、様々な魚が値上げ傾向にありますが、サバも例外ではないのでしょうか。

■大型&脂たっぷり人気上昇 ノルウェー産サバ

 都内のスーパーでは、他の魚に比べて、お買い得だといいます。

 スーパーアキダイ・秋葉弘道社長:「比較的に魚全体で値上がりしているなかでは、そんなにサバは上がっていない」

 切り身2枚で399円。並んでいたのは、ノルウェー産のサバでした。

 秋葉社長:「これも、見るからに脂がのっていて、おいしいので。この辺くらいまでの価格帯だったら、庶民的な価格」

 客:「サバ味噌か、そんな感じだね。焼きサバ(とか)。自分はノルウェー産の脂がのってて、おいしいんだけど」

 炭火焼の店でも、使うサバすべてがノルウェー産でした。

 鯖の助・川和秀動店主:「ノルウェーのサバを使用しています。品質が一年中、安定してる。値段的にも、お手頃な感じ」

 ノルウェー産といえばサーモンが有名ですが、意外にも、日本に輸出されるノルウェー産の魚類のうち、最も多いのが、サバです。

 日本のマサバやゴマサバに対し、タイセイヨウサバと呼ばれ、脂がのった大きな身が特徴です。

 川和店主:「なるべく安くて、おいしいものを提供したいので、ノルウェー産という選択になりますよね」

■「サバヌーヴォー」ノルウェー産を冷凍せず空輸

 ノルウェーは、日本からおよそ8000キロ。日本とほぼ同じ面積の北欧の国。暖流の影響で、冬でも凍結しない“不凍港”を持つことから、世界第2位の水産物輸出国として知られています。

 網で引き揚げられた大量のサバは、船の上で冷蔵され、港へ運ばれます。

 駐日ノルウェー大使館 水産参事官 ノルウェー水産物審議会 ヨハン・クアルハイム氏:「ノルウェーでは、毎年約28万トンのサバがとれますが、うち14万トン、つまり2匹中1匹は日本に輸出されています」

 ノルウェー産のサバが、日本で好まれる理由をこう話します。

 ヨハン・クアルハイム氏:「ノルウェーの漁業は科学者が管理していて、漁獲量などを制限します。漁師は一艘(そう)ごとのサバの漁獲量が決まっているので、最も品質が良くなる時期を待ってとるのです」

 その結果、品質の良いサバだけが日本の食卓に並ぶのだといいます。

 これまでは、ノルウェー産のサバは冷凍モノだけが流通していましたが、最近では、生のサバを日本に輸送する試みも始まっています。

 その名も「サバヌーヴォー」。ノルウェー産の生サバを一度も冷凍せずに空輸し、日本の食卓に届けます。

 ヨハン・クアルハイム氏:「サバがノルウェーの陸に到着してから、わずか48時間から72時間後の最も新鮮で品質の良い状態で日本に到着します。日本はノルウェー産のサバの素晴らしさを見い出してくれました。心から感謝しております」

(「グッド!モーニング」2023年1月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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