入院までたどりつかない…年末にコロナ死者数が急増 背景に“発熱外来”不足も、なぜ増えない?|TBS NEWS DIG

入院までたどりつかない…年末にコロナ死者数が急増 背景に“発熱外来”不足も、なぜ増えない?|TBS NEWS DIG

入院までたどりつかない…年末にコロナ死者数が急増 背景に“発熱外来”不足も、なぜ増えない?|TBS NEWS DIG

https://www.youtube.com/watch?v=JQdzm-4mByk

コロナ禍に入りはや3年。政府・医師会が主導してきた新型コロナ対策は効果的だったのか?そして、何が足りていないのか?現場の医師に聞きました。

■発熱外来の予約が取れない 救急の受け入れ困難に

井上貴博キャスター:
この3年間、日本は同じコロナ対策を続けてきました。何を変えれば全体を変えることができるんでしょうか。

まずはSNS上の声をまとめてみました。
「今日(1月4日)から仕事はじめなんだけど、朝9時の時点で今日分の発熱外来の予約が埋まるとか…」
「発熱外来は電話つながらないし、つながっても予約がいっぱいで無理だと…困った…」
「病院電話つながらなくて病院行けない。多分インフルだろうけど病院行けないから診断もできない…」

ふじみの救急病院(埼玉)がどういう状況なのか。去年11月下旬以降、検査陽性率は6割以上の日が続いています。大きな病院に転院させたい、させたいけれども救急の受け入れも困難なほどひっ迫しているという状況のようです。病床はこの2年半ずっと増やし続けている病院ですのでもう限界です。

12月初めからほぼ満床状態が続いています。
▼重症者 3人
▼中等症 15人
▼軽症 1人

重症用の病床をさらに増やしてくれと埼玉県から言われても、もう限界まで増やしているので増やせません。

ふじみの救急病院 鹿野晃 院長
「毎日平均で5人退院しても5人入院するような状態。看護師も陽性となるなどマンパワーも限界」

ホラン千秋キャスター:
年末年始が明けて医療機関は空いてくる時期なのかなとも感じるんですが、現状どのような状況になっているのでしょうか?

ふじみの救急病院 鹿野晃 院長:
今までは1か月ぐらいで感染の波が急に立ち上がって比較的早く波が下がっていったところが、今回は11月ぐらいからずっと波が徐々に大きくなっている。陽性率も上がったまま年明けに突入して、中等症以上の病床が埋まっていって、最近徐々に重症者も増えてきて、重症のベッドも少し県から増やす要請が来ており、ずっとひっ迫が続いている状況ですね。

ホランキャスター:
一気に増えるのではなくて徐々に増え続けている状況が続くと、医療機関の対応は前者と後者で変わってくる部分はあるのでしょうか?

鹿野 院長:
急に立ち上がってそのあと急に下がってくる場合は、医療従事者もそのとき頑張れば楽になるという希望が持てるんですけども、今回は長期間ひっ迫が続いています。あとは必ずしも院内で感染しなくても家族などが市中感染などしてポロポロと医療従事者が脱落してそこの穴をまた別のスタッフが埋めていく、これが長期間続いている状況ですので余計ストレスや疲労が蓄積しています。

井上キャスター:
コロナ対応病院の皆さんがこれだけ頑張っている中で状況が改善しないのは、この状況、体制を3年間、政府・医師会が変えてこなかったのか、変えられなかったのか変えようとしなかったのか。その体制作りがその政府・医師会の失策なのではないかなというのを感じてしまうんですけど。

鹿野 院長:
よくコロナの重症化率が下がっているとは言われるんですけども、オミクロン株になって感染力が強く、多くの方が感染していきますので、少ない確率でも一定数の中等症あるいは重症、亡くなる方が出てくる特徴があります。結局のところ“率”ではなく数自体で考えますと、入院が必要で医療機関のひっ迫を招くような患者さんの数がずっと高い数値で維持されているところが想定外だったという。

■年末にコロナ死者数が急増 入院までたどり着かない

【全国の死亡者数】
1月4日:218人
年末12月29日:420人(過去最多)

【年代別内訳】(2022年11月30日~12月27日)
▼20代以下 0.2%
▼30代 0.3%
▼40代 0.6%
▼50代 1.5%
▼60代 5.1%
▼70代 17.5%
▼80代 40.8%
▼90歳以上 34.0%

70代以上で92%以上を占めています。年代によってリスクがこれだけ変わる厄介なウイルスの対策をどう構築していくのか。日本は3年間、変えられてないわけですが、死亡者が増えている要因について、こういったところが指摘されているようです。

<死亡者数 なぜ増加?>
・発熱外来が足りず受診が遅れている
・病床ひっ迫によりすぐに入院までたどり着かない

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「多くの医療機関が発熱外来同等の機能を果たしたり、入院患者の受け皿を増やすなどの対策強化を早急に埋める必要がある」

ホランキャスター:
秋元さんは身の回りで新型コロナウイルスについて感じることはありますか。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
今年はインフルも増えている感覚があります。若い世代だと自宅療養で本来何とかなるはずですけど、やはりインフルかもっていうので不安もあるし、とりあえず発熱外来に行く人が多いんじゃないかなっていうのを感じています。行動制限がないのであまり感染対策をしているわけではないですけれども、高齢の人と会うときとか実家に帰って母と話すときと…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230104-6060261)

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