“カンニング疑惑” 大学入学共通テストの試験問題流出 警視庁が捜査
大学入学共通テストで試験問題が流出した疑いが浮上しました。“女子高生を名乗る人物”が試験時間中に問題を撮影して流出させた疑いがあり、警視庁が偽計業務妨害の疑いで捜査を始めています。
およそ53万人の高校生らが出願した「大学入学共通テスト」。15日に行われた「世界史B」の試験問題が流出した疑いが浮上しました。
捜査関係者によりますと、今月15日の試験時間中、東大生とされる男子学生のもとにインターネット通話アプリ『スカイプ』で試験問題の画像が送られてきたということです。男子学生は、問題を解いて、すぐに解答を送り返しましたが、その後、実際の共通テストの試験問題だと気づき、文科省に連絡しました。男子学生は、「送信者は女子高校生を名乗り『試しに解いてほしい』と言われたので解答した」などと説明しているということです。
“女子高校生を名乗る人物”と男子学生は家庭教師の紹介サイトを通じて知り合ったとみられます。サイトの運営会社によりますと、去年12月、女子高校生を名乗る人物のものとみられるアカウントから複数の講師にメッセージが送信されていたということです。その講師の1人がJNNの取材に応じました。
講師の女子大学生
「実際に実力テストを行って講師の実力をはかりたいと(言われた)」
メッセージには、共通テストと同じ15日に国語や英語の“テスト問題”をスカイプで送ると書かれていました。
女子高生を名乗る人物
「テストの問題を解いて頂いて大丈夫そうでしたら指導をお願いしたいです」
しかし、この講師には実際に問題が送られてくることはありませんでした。
講師の女子大学生
「(試験当日)『こちらの都合で申し訳ないが国語はキャンセルしたい』と」
女子学生を名乗る人物はカンニングするために複数の講師に解答を依頼したのでしょうか。受験シーズンの真っただ中に浮上した“カンニング疑惑”に受験生は。
高校3年生
「自分の力を出すというのが大事だなと再確認しました」
浪人生
「勉強すればいいんじゃないかなと。巧妙なやりくちだなと。平等じゃないと」
警視庁は試験問題が不正に流出した可能性があるとして、偽計業務妨害の疑いで捜査を始めています。(26日17:21)
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