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「うわっ爆発した」化学工場で大規模火災 薬品も…周辺住民に避難呼びかけ(2022年12月27日)
東京・墨田区の化学工場で大規模な火災があり、周辺の住民に避難が呼び掛けられています。工場には水酸化ナトリウムなどの薬品があり、現在も消火活動が続いています。
27日午前10時半ごろ、東京スカイツリーのすぐそば、市街地の一角から黒煙がとめどなく上がっていました。現場上空から確認すると、敷地の至る所から火の手が上がり、建物は原型をとどめていません。
火災が発覚したのは午前10時ごろ。墨田区立花の化学工場で「火が見える」と110番通報がありました。爆発音は現場付近で多くの人が耳にしていました。
現場の5軒隣から避難してきた人は。
避難してきた人:「最初、爆発音の音がすごくしたから、ポンポンポンって3、4回。それでネコが逃げてきた」
火災が発生した化学工場はJR平井駅と東武鉄道東あずま駅の間、旧中川沿いの住宅街にあります。これまでにおよそ2600平方メートルが焼けました。火が出たのは第一化学工業所の化学薬品を扱う工場で、液体せっけんの加工などを行っていました。
工場の責任者:「タンクでせっけんを作る作業から火が出たのではないか」
炎が上がる前の現場にはトタン屋根とみられる建物など、複数の建物がありました。その多くが炎に包まれているのが分かります。火災はどの場所から発生したのでしょうか。
午前10時15分ごろの映像には、建物が焼け落ちる瞬間が捉えられていました。改めて午前10時半ごろの映像を確認すると、特にトタン屋根の建物が、次いで隣にある建物の火の勢いが強いようにも見えます。火は左手の裏側にある建物、さらに逆側にある建築資材などを扱う会社の建物にまで燃え広がっていました。今年3月の画像を確認すると、建物と化学工場の間は少し離れていますが、地面には資材のような物もの積んでありました。
壁が焼け焦げていた建物は正午すぎ、建物の裏側に。さらにその後、その隣の建物付近にまで燃え広がっています。消防によると、火元となった場所からは作業員13人が避難。うち50代の男性1人が搬送されました。
現場付近では、火災のすさまじさを物語る現象も。火災現場から直線で200メートルほどの距離。元々は自転車の車輪ほどの大きさがあったとみられる鉄板です。
立ち上った煙も風に乗り、広範囲に及んでいます。住宅街でも煙が辺り一面に充満しています。マスクをしていても焦げ臭いのが分かります。
この火災の規模と大量に発生した煙の影響で、周辺の住民に避難が呼び掛けられました。今年都内で発生した火災のなかで最も大きな規模となり、およそ150人が近くの小学校に避難しました。
これまでに有毒ガスに関する情報は確認されていません。事態はいつ収まるのでしょうか。
火災発生当初、立ち上っていた黒煙は午前11時ごろ、白い煙に代わっています。この変化について、元消防隊員は。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「黒い煙というのは、すすが混じっていますので、どちらかというと不完全燃焼に近いような煙が出る時もある。ある程度、消火活動が進んでくると水が掛けられるので、水蒸気が混じってくるので、灰色になったり白っぽい煙になったりして火災変化していく」
師走の住宅密集エリアで起きた大規模火災。現場で確認された化学薬品のなかには、水酸化ナトリウムがありました。
元小田原市消防本部・永山政広氏:「直接、水酸化ナトリウムが爆発したり、燃え出したりっていう危険性はない。例えば水と混じった時に非常に発熱します。それによって燃焼が促進されたりっていうこともあります」
専門家は、この水酸化ナトリウムが消火活動に及ぼす影響を指摘しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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