シカを撃つのは1日1頭 25歳ハンターの奮闘に密着「誰ともかぶらない趣味が狩猟だった」|TBS NEWS DIG

シカを撃つのは1日1頭 25歳ハンターの奮闘に密着「誰ともかぶらない趣味が狩猟だった」|TBS NEWS DIG

シカを撃つのは1日1頭 25歳ハンターの奮闘に密着「誰ともかぶらない趣味が狩猟だった」|TBS NEWS DIG

シリーズ「現場から、」です。近年、注目度が高まっているジビエ。ダイエットや貧血にも効果が期待される鹿肉を静岡から発信しようと、若きハンターが奮闘しています。

鍋からあげられたのは、おいしそうなフライ。静岡市の人気居酒屋「こんちゃん」では、ジビエの代表格=鹿肉を提供しています。

居酒屋「こんちゃん」 近藤晃弘さん
「いま静岡市で、シカが害獣として非常に困っている状態。たまたま若いハンターと知り合い、鹿肉を持って来てもらったら非常に味がよかった」

人気店の料理人が認めた若きハンターは、「オクシズ」と呼ばれる静岡市の山間部で活動しています。

人気のない森の中でシカを呼ぶ笛を吹くのは、ハンターの石本光希さん(25)。

石本光希さん
「誰ともかぶらない趣味を持ちたくて、それがたまたま狩猟だった」

その若さを生かし、シカを山の奥深くまで追いかけて銃でしとめる「忍び猟」というスタイルを追求しています。シカを見つけると、息をひそめて近寄って来るのを待ちます。

崖のような山の斜面を駆け下り、シカを確保します。原則、石本さんがシカを撃つのは1日1頭のみ。野生の命と向き合う日々です。

シカは静岡県内で農作物へ被害をもたらし、長年、問題になっています。

石本さんは今シーズンから、シカのさらなる活用に乗り出しました。ジビエの安全な流通を目指し、「ワイルドハント」という会社を立ち上げ、仲間と一緒に解体所を建設しました。猟をする山から近い場所で、新鮮なうちに食肉加工を始めるためです。

石本光希さん
「価格をリーズナブルにして、お店で食べてもらえたり、家庭用でも食べられるようにしたい」

鹿肉は大きな“ポテンシャル”を秘めていると、大学教授は話します。

静岡県立大フードマネジメント研究室 市川陽子教授
「いいたんぱく質、脂質少なめで鉄が多い。貧血の防止には本当にもってこい」

鹿肉は牛肉に比べるとカロリーは低く、鉄分が多いため、貧血防止やダイエットに効果が見込めます。

地域の宝をより多くの人へ。それが石本さんたちの目標です。

石本光希さん
「オクシズの活性化、店とのコラボレーションでジビエの理解を深めていく、どんどん広めていくというのが我々のモットーであります」

石本さんは使命感をもって、野山でシカを追い続けます。

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