直後に遭遇した住民「平然としていた」容疑者と過去に“トラブル”埼玉・親子3人殺害(2022年12月26日)

直後に遭遇した住民「平然としていた」容疑者と過去に“トラブル”埼玉・親子3人殺害(2022年12月26日)

直後に遭遇した住民「平然としていた」容疑者と過去に“トラブル”埼玉・親子3人殺害(2022年12月26日)

埼玉県飯能市の住宅で25日朝、3人が殺害された事件で、被害者の身元が判明しました。

アメリカ国籍のウィリアム・ビショップさん(69)、妻の森田泉さん(68)、娘の森田ソフィアナ恵さん(32)。仲の良い家族だったといいます。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、近所に住む無職・斎藤淳容疑者(40)。一家と容疑者の間に、何があったのでしょうか。

事件が起きたのは、25日午前7時過ぎ。「口論している」、「庭先で殴られている男性がいる」、「2階から火が出ている」と近所の住民から次々と警察に通報が入ります。

駆け付けた警察が、住宅の敷地内で倒れているビショップさん夫婦と恵さんを発見。その場で死亡が確認されました。

現場はビショップさん夫婦が暮らす自宅で、捜査関係者によりますと、入り口付近の防犯カメラに、中へ入っていく斎藤容疑者の姿が映っていたといいます。

容疑者と遭遇した住民:木刀を持って(被害者の)家の前まで行ったら、ちょうど(斎藤容疑者が)こっちに出てくるところで。(Q.出てくるところを見たか)はい。(Q.どんな様子だったか)平然としていて。興奮しているとか、息が荒いとか全くなくて。「お前か」と言ったら、引き返していった。家内と娘は「助けて」とか「警察呼んで」とか聞いた。家内は、庭で棒のようなものを振るっているのは見たようです。

3人は上半身を執ように殴られていて、司法解剖の結果、ウィリアムさんの死因は頚髄(けいずい)損傷であることが分かりました。

近所の住民:(泉さんは)すごく礼儀正しく、とても良い方でした。話しやすいし、自治会にも参加して、清掃とかずっと来ていました。

ビショップさんの自宅と斎藤容疑者の自宅は、直線距離で60メートルほどしか離れていません。

今年1月、ビショップさんの自宅に止めてあった車が傷付けられる事件がありました。その時に、現行犯逮捕されたのも斎藤容疑者でした。

この時は示談が成立し、不起訴となっています。

ビショップさん夫婦の車が傷付けられたのは、この時だけではありません。去年の8月にも同じ被害に遭っていました。

近所の住民:何かでグーッと力強くやられたような感じ。怖かったですよね。すごく深かったから。普通のガーッじゃない。グーッて感じで。

このようなトラブルが起きた原因は分かっていません。

斎藤容疑者はどんな人物なのでしょうか。

息子が容疑者と同級生:明るくて勉強できたしね。サッカー得意でね。とてもいい子だったって。

容疑者を知る人:几帳面よ。(自治会費を)ちゃんとした茶封筒に「斎藤」って書いて持ってくるんだから。

現在は無職ですが、かつては映画監督を目指していた時期があったといいます。

容疑者を知る人によりますと、関西の芸術大学を卒業後、2007年に映画の助成金制度に応募し、対象者に選ばれたといいます。

自主制作映画を撮り始め、年末ごろにクランクアップ。ところが、その後の編集作業中に連絡が取れなくなったといいます。

作品を完成させるよう説得するため、関係者が自宅を訪ねると、斎藤容疑者は深刻な様子もなく、「投げ出すつもりはない。完成させる」と笑顔で答えたといいます。

しかし、斎藤容疑者が映画を完成させることはありませんでした。

近所の住民:誰とも接点ないと思う。(Q.近所付き合いはなかった)私の知る限りゼロです。車両も放置状態。コケも生えて、木はあんな状態だし、ライトもついているの見たことない。

犯行後、自宅に潜んでいた斎藤容疑者。2階の部屋にいて、警察が簡単に入ってこられないよう、扉の前に物を置くなどして10分ほど抵抗したといいます。

取り調べに対し「言いたくない」と供述を拒んでいます。

26日夕方、遺族がコメントを発表しました。

遺族:私たちは、家族が突然、このような事件の被害者となってしまい、非常に大きなショックを受けており、心の整理がついていない状態です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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