【井手議員】タクシーで暴言「殺すぞ」 8月には甲子園で“喫煙”など問題も
甲子園の観客席での喫煙や飲酒が問題になった熊本県議会議員が24日、今度はタクシー運転手に「殺すぞ」などと暴言を吐いていたことがわかりました。さらに、助手席のシートを蹴った疑いもあり、タクシー会社は26日、警察に被害届を提出しました。
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クリスマスイブの24日、熊本市内を走るタクシーのドライブレコーダーが捉えた映像。午後8時半ごろ、1人の男性が乗り込んできます。
男性
「あーごめん」
運転手
「こんばんは」
運転手
「どこですかね？」
男性
「沖新町」
運転手
「沖新町？ どっちから（行きます）？」
男性は酒に酔っているのでしょうか。なかなか質問に答えません。この男性は、熊本県議会の井手順雄議員（63）です。熊本市内の飲食店から自宅へ帰るため、タクシーを利用したといいます。
運転手
「実車、沖新町です」
タクシーは、井手県議を乗せ走りだしました。しばらくすると…。
井手県議
「どこよ。これ？」
運転手
「沖新（町）ですよ」
井手県議
「沖新（町）じゃないって」
運転手
「天明の沖新ですよ。天明沖新」
井手県議
「バカタレ！」
カッとする井手県議。実は運転手は別の似た地名と勘違いし、間違った場所へ走っていたのです。
井手県議
「これは払わんぞ」
運転手
「それは困ります」
井手県議は“お金は払わない”と言い出し、さらに、運転手に対し暴言を吐いたのです。
井手県議
「おい！ おい！ 殺すぞ、お前！ いらんことするな、ザコが」
すると次の瞬間、車内に低い音が響きました。タクシー会社によると、井手県議は助手席を蹴ったといいます。
NNNの取材に対し、井手県議は「車内で寝て起きたら、料金が高かった。遠回りされ、暴言を吐いた」と暴言は認めたものの、シートを蹴ったことについては「足を組み替えた時に当たった」と否定しました。
しかし、タクシー会社は「足を組み替えただけで、ああいう音はしないかなと正直思います」と話しました。
◇
井手県議といえば、今年8月、母校の試合を観戦しに訪れた甲子園球場で、加熱式のたばこを吸っていました。さらに、禁止されているお酒を持ち込み、飲酒していたことで世間を騒がせたばかりでした。井手県議は自民党を離党し、無所属として議員を続けていました。
こうした中、起こしていた今回の問題。井手県議はタクシーを降りる際には、「●●さん、頼むばい、頼むばい。●●さん、頼むばい！ はははははは」と運転手の名前を連呼しました。すると――
井手県議
「これは、ぜひとも訴える。俺が」
運転手
「そんなこと言わないでくださいよ。正月前に」
井手県議は「運転手を訴える」と告げ、2000円を支払いタクシーを降りました。
タクシー会社は、行き先を間違った運転手にも非があるとした上で、「脅しではないですけど、ドライバーが怖くなるような言動は行き過ぎじゃないかな」と話します。
タクシー会社は26日、警察に被害届を提出しました。井手県議は「議員を辞める」と話していて、近く議会に辞職願を出す方針です。
（2022年12月26日放送「news every.」より）
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