子ども感染急増・・・保育園SOS「登園控えて」 保護者「仕事休めない」(2022年1月26日)
東京都内の新型コロナウイルスの新たな感染者は過去最多の1万2000人を超えました。政府はオミクロン株の感染力を踏まえて、マスクについて、新たな対処方針を加えました。
■尾身会長 “発言”を軌道修正
再び感染者が1万人を超えた東京都。重症者は前の日から2人増えて、14人でした。感染者のうち、少なくとも4割余りの5938人が、2回ワクチンの接種を済ませていました。
政府分科会の尾身茂会長は先週、「ステイホームなんて必要ない」とした発言を軌道修正しました。
尾身茂会長:「私が申し上げた『ステイホーム』というのは、(人との接触を)8割削減だとか、全員が皆、家にいて、街が空っぽになるような『広範で一律の外出自粛は必要ない』と申し上げたので。今は、感染リスクが高い所は分かっているので。そういう所への外出は、控えて下さいということ」
■吉村知事「感染の山を抑えていく」
大阪府では、27日から「まん延防止等重点措置」への追加が決まりました。
大阪府・吉村洋文知事:「今、感染が右肩上がりになっている状態で、なんとかこの感染の山を抑えていく必要があります」
25日、過去最多8612人の新規感染者が確認され、10人が死亡しました。
大阪市の天王寺動物園では、25日から臨時休園。飼育担当の職員3人が感染し、7人が濃厚接触にあたるなどとして、自宅待機になっているためです。
来園客:「しょうがないかな。人がいないなとは思ったんですけど」
■子ども感染急増・・・保育園SOS
愛知県でも、過去最多4120人の感染を確認しました。4000人を超えるのは初めてです。
名古屋市内の公園には、平日の25日午前中から多くの親子が訪れていました。その理由が・・・。
保護者:「幼稚園が休園になっているので、仕事を休んで子どもを遊ばせに来ました」「保育園が休園になっているので。子どもも家にいると、遊び場が少ないので、外に出たいと」
名古屋市では、25日時点で、728ある保育施設のうち150カ所が職員や子どもの感染により臨時休園。利用する園児、およそ1万6300人に影響が出ています。
こうした状況を受けて、名古屋市では登園の自粛を呼び掛けました。
名古屋市保育企画室・倉橋健治室長:「職員の体制の確保が難しい状況が迫ってきているところでございます。ご家庭で保育が可能な場合には、登園を控えて頂くよう、呼び掛け、お願いをさせて頂きたいというものでございます」
期間は、25日から来月13日までです。登園を控えた利用者に対しては、日数に応じて保育料を減額します。
■園児にも“マスク着用”
25日から、子どもたちのマスク着用を始めた保育施設。市の要請を受け、初日はおよそ300人いる園児のうち、3割ほどが登園を控えたといいます。
子どもを預けに来た親は、次のように話します。
保護者:「結局、働いているから、保育園に預けているので。職場を休ませてもらえないと、無理だと思います。要請を出すならば、仕事も休める体制を作ってほしい」「僕と妻、2人とも仕事なので、仕方なく預けるしかない。不安はありますけど、最低限の対策をして、登園させることしかできない」
「仕事が休めず、預ける選択肢しかない」という保護者がいる一方で、次のような保護者もいました。
保護者:「在宅勤務が会社でできるので、それを利用しながら、全部は難しいが、協力できるところはできたらと思ってますけど」
施設は、まん延防止等重点措置の期間中は、登園を控える園児が増えてくると予想したうえで、今後について、次のように話します。
稲葉地こども園・奥村紀子園長:「職員が元気で、子どもたちの健康状態に症状が出ていないのであれば、細く長くやっていきたいと思うが、不安なことが起きた時には、勇気を持って閉園はやむを得ないかな」
(「グッド!モーニング」2022年1月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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