寒波直撃…大雪で“集落孤立” 倒木で停電“ブラックXmas” 灯油足らず「凍え死ぬ」(2022年12月26日)

寒波直撃…大雪で“集落孤立” 倒木で停電“ブラックXmas” 灯油足らず「凍え死ぬ」(2022年12月26日)

寒波直撃…大雪で“集落孤立” 倒木で停電“ブラックXmas” 灯油足らず「凍え死ぬ」(2022年12月26日)

 新潟県村上市では、集落が孤立しました。

■急病人を徒歩で“3キロ搬送”

 村上市では、雪による倒木被害も続出し、一時、8集落、225世帯、481人が孤立状態となりました。

 救急隊は雪道のなか、倒木で分断された場所から3キロほど離れた集落へ徒歩で向かい、急病の50代男性を運んできたといいます。

 ところが、倒木の枝が邪魔して救急車まで男性を運べません。急きょ、枝を切って道を作り、ようやく救急車まで搬送することができたのですが…。

 通報した男性:「急に動かなくなって。こたつの中で。それで救急車を要請したんだけど。私が電話してから、(救急隊到着まで)1時間はかかった」「(Q.その方はどうなったのですか?)亡くなった」

 また、倒木や樹木が電線に触れるなどした影響で、大規模な停電も発生。一時、およそ3800軒が停電しました。

■ろうそくの下…サンタに願い

 停電のなか、住民たちはどのようにクリスマスを過ごしたのでしょうか。家の中に明かりが見えるお宅を訪ねてみました。

 住民:「(Q.ご自宅の中、明かりがついているのですね?)発電機。オール電化なので、何もできなくて。トイレも作動しないから。新潟県は前回、10年以上前かな、同じ大停電があったので。その教訓で」

 2005年に起きた新潟大停電の教訓と、仕事用も兼ねて発電機を置いていたといいます。

 住民:「(大停電の時も)きょうと同じような天候で、寒いうえに、暖もとれないし。いつ停電復旧するか分からないという状況だったから」

 電気が確保できていることで、家族は安心していました。

 住民:「明かりがあるだけでも、十分ですね。今のところ」「(Q.きょうは、クリスマスイブですけども)ちょっと、ささやかにね。オードブルをね」「(Q.召し上がったんですね?)ケーキはなしで」

 一方、別のお宅では、ろうそくと懐中電灯の明かりで、ひそやかにクリスマスパーティーが行われていました。男の子は、おいしそうにケーキを頬張ります。

 男の子(10):「(Q.サンタさんに、何かお願いしました?)しました」「(Q.何をお願いしました?)ラジコン」

 電気がなくても、楽しいクリスマスパーティーになったようです。

■携帯電波届かず…復旧難航

 孤立状態は、24日夜には解消されましたが、25日も停電は続いていました。

 いくつもある電線の修復現場では、倒木などの影響で作業が難航。電線の真上に折れかかった木があります。それをまず、手作業で細かく切るところから作業が始まっています。

 電線復旧の作業員:「(Q.復旧の見込みは?)何とも言えない。携帯電話の電波が届かないので、連絡の取り合いができない。奥のほうも、除雪していないので。全部、電力会社も歩きでやる。だから、時間がかかると思う」

 孤立していた、笹平瑞雲集落でも…。

 集落の住民:「きょうは、朝からとにかく電波が来ない状態で。やっぱり停電してから、だんだん電波が来なくなって。情報がなかなか取れなかった」

■灯油足りない「凍え死ぬ」

 最低気温2.1℃と、厳しい冷え込みのなか、暖をとるための灯油も不足しています。

 集落の住民:「灯油が足りない」
 
 小池酒店・小池晃さん:「灯油は死活問題だな。凍え死んでしまう」

 配達を依頼しようとしますが、固定電話もつながりません。

 小池さん:「どうしてもと言ったら、公衆電話だけ通じる」

 住民たちの頼みの綱は、公衆電話です。

 小池さん:「灯油をお願いしたいんですけども。きょう来てくれる?どうしてもダメだったら、明日でもしょうがないんだけども。お願いしますね」

 灯油が、いつ届くかは分からず、不安な日々が続きます。

 集落の住民:「寒くて、いられないから」

 東北電力によりますと、24日から続いた村上市の停電は、25日午後8時までにすべて解消されたということです。

 17日から日本列島を襲った断続的な大雪の影響で、14人が亡くなり、87人がけがをしています。

(「グッド!モーニング」2022年12月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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