【リスク可視化】“フタなし”でトイレを流すと粒子が高さ1.5mまで到達(2022年12月19日)
ふたのないトイレで水を流した時に肉眼では見えない粒子が便器から1.5メートルの高さまで舞い上がることが分かりました。
飛沫(ひまつ)が空気中に勢いよく舞い上がります。コロラド大学の研究チームは、ふたのないトイレで水を流した時にエアロゾル粒子という空気中に浮遊する小さい粒子がどれくらい放出されるのかレーザーを当てて可視化することに成功しました。
コロラド大学ボルダー校、ジョン・クリマルディ教授:「トイレの水を流すと、エアロゾル化された非常に小さな粒子が放出され、その大きさは10マイクロメートルから1ミリほどになります」
クリマルディ教授によりますと、北米の一般的な公衆トイレを使用して2台のレーザーで測定したところ、粒子が秒速2メートルで放出され、8秒以内に便器から1.5メートルの高さまで到達することが分かりました。
粒子の一部は天井にぶつかるまで舞い上がって部屋中に広がり、肺に侵入できるほど小さい粒子は数分以上、空気中を浮遊したままの可能性があるということです。
実際のトイレでは、粒子の中に大腸菌やノロウイルスなどが含まれている可能性があります。
クリマルディ教授は、この研究をもとにトイレの配管や換気方法が改善され、公衆トイレで病原体にさらされるリスクを減らすことにつながるとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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