偽バッジの男「承認欲求得たかった」 警視庁や外務省などに侵入(2022年12月14日)
“偽のバッジ”を付け、省庁などへ侵入を繰り返した疑いで、警視庁に逮捕された無職の藤本叶人被告、22歳。14日、初公判が開かれました。
裁判官:「3件とも間違いないですか?」
藤本叶人被告:「はい」
藤本被告は落ち着いた様子で、大きくない声で、起訴内容を認めました。
捜査関係者によりますと、侵入先は外務省や警視庁、さらに自民党本部など合わせて19件に上るとみられています。今回、裁判が行われたのは、このうちの3件についてです。
外務省への侵入について検察側は、国会議事堂に入った後、外務省に入ったと藤本被告が供述していたことを明らかにしました。
侵入した際に警備員が声を掛けると、藤本被告はこう告げたと言います。
藤本叶人被告(外務省に侵入時):「衆議院のスズキです」「警備員が『お約束ですか?』と声を掛けると『約束がないので帰ります』と言って立ち去った。偉い人になった気分になった」
動機については…。
藤本叶人被告:「警備員に敬礼をしてもらったり、普通の人が入れない所に入って承認欲求を得たかった」
そして、警視庁丸の内庁舎侵入の件では、建造物侵入の他、窃盗でも起訴されています。
盗んだのは、当時8階の更衣室に保管されていた腕章です。
藤本叶人被告:「段ボールから組対2課と書かれた腕章を持っていった。本物の警察官が付けている腕章を見て触ったりして、満足したかった」
実は、警視庁の庁舎への侵入は1回ではなかったといいます。
藤本叶人被告:「6月ごろから7月ごろだと思うが、それまでも入っていた」
世間を驚かせた中央省庁や警視庁への侵入事件。次の公判は年明けの1月23日に開かれる予定です。
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