気温1.1℃の中 「半袖王子」下校…今季“最強寒気”襲来 広範囲で積雪・暴風雪の恐れ(2022年12月14日)
14日、今シーズン最強寒気が日本列島に流れ込み、日本海側を中心に広い範囲で、積雪や暴風雪の恐れがあります。一方、北海道では、凍結した道路でのスリップ事故が相次ぎました。
■北海道・新潟では…“大粒の雪”
夜明け前には、すでに大粒の雪が降っていました。
北海道幌加内では、最深積雪73センチを観測。最低気温はマイナス5.5℃です。
町の至る所で、見掛ける除雪車。住民も、早朝から雪かきに追われています。
新潟県湯沢町。ここも、大粒の雪となりました。車にも、うっすら雪が積もっています。14日夜にかけて、雪はさらに強くなる見込みです。
午前0時の北海道留萌市内、雪が積もるなか、強風で旗が大きくなびいています。
小樽市では、街灯が雪を照らしていました。
列島に流れ込む、今シーズン最強の寒気の影響で、各地で冬の嵐となりそうです。
■極寒のなか…「半袖王子」下校
北海道では、13日も厳しい寒さになりました。
道路一面が雪に覆われているのは、幌加内町の朱鞠内。13日の最低気温はマイナス13.9℃、全国1位の寒さでした。積雪は106センチ、全国で2番目でした。
連日、厳しい寒さの幌加内町。住民はしっかり防寒して、外に出ています。
夕方になると、町内の高校では厚着の生徒たちが続々と帰っていきますが、気温1.1℃のなか、ジャケット片手にさっそうと下校する男子生徒がいました。
半袖の男子生徒:「(Q.寒いですけど、外?)大丈夫です」「(Q.これ(ジャケット)着ないの?)これ持ってないと、冬服なので、怒られちゃうんです。だから一応、持っているんですけど、基本着ないです」
極寒のなか一人、寒さを感じさせないのは、幌加内高校3年の山田零綺さん。入学からこのスタイルを貫いている彼を、地元の人は「半袖王子」と呼びます。
山田さん:「(Q.何度だったら、長袖着ようと思う?)自分のなかでの最高記録が、マイナス25℃なんです。マイナス25℃まで(半袖を)着てたんですけど。それが去年なんですけど、年取っちゃったのか、マイナス20℃くらいまでなっちゃたんで。ちょっと鍛えて、もう一回、元に戻さないとなと思って」「(Q.どう鍛えるの?)寒いなかで半袖で過ごして、感覚を取り戻して、(マイナス)25℃に戻さないと。半袖の意地があるんで」
■10キロ間に…“スリップ事故”4件
一方の札幌、雪は落ち着きましたが、警戒が必要です。
前の日より、気温が7℃上がった札幌。季節外れの雨に、街中を歩くのも一苦労です。
街の人:「(雨で道路が)もう怖くて、怖くて。ツルツルなので、転びそうで怖いです。小股で、ペンギン歩きで歩いているつもりなんですけど、転ばないように歩いている」
道の脇に横転する車。さらに、北海道東部の標茶町を通る国道391号では、およそ10キロの間にスリップ事故が4件相次ぎました。
片側車線が通行止めとなり、多くの車が立ち往生する事態になりました。
■関東で積雪…日光は“雪化粧”
関東も、ぐんと冷え込みました。13日、氷点下となった栃木県奥日光。
観光名所の中禅寺湖では、13日午前5時ごろに降り始めた雪は、わずか1時間ほどで道路を白く染め、明るくなったころには、辺りは雪化粧に。雪かきに追われる人もいました。
住民:「(雪かきを)やらないと、凍っちゃうので。スキー場があるので。(雪が)降っても生活には困るけど、降らなくても生活に困るので、難しいところ」
東京都心、13日の最低気温は5.3℃。震えるような寒さとなりました。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2022年12月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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