「全国旅行支援」1月10日再開…“補助金トラブル”も 旅行会社「300万円立て替え」(2022年12月14日)

「全国旅行支援」1月10日再開…“補助金トラブル”も 旅行会社「300万円立て替え」(2022年12月14日)

「全国旅行支援」1月10日再開…“補助金トラブル”も 旅行会社「300万円立て替え」(2022年12月14日)

 旅行代金の割引が受けられる「全国旅行支援」。年明け以降について、1月10日から再開すると発表されました。そんななか、旅行支援を巡ってトラブルも起きています。

■最大で1万1000円↓も割引 年内は27日まで

 40代・会社員:「箱根とか熱海とか。温泉もそうですし、自然でゆっくり、何も考えずにいたいなと」

 30代・会社員:「沖縄に久しぶりに行きたいなと。旦那さんと2人で」

 国内旅行の追い風となっているのは、10月11日からスタートした旅行代金を補助する「全国旅行支援」です。

 要件を満たせば、最大で1万1000円の割引を受けられ、年内は今月27日まで利用できます。

 箱根にある、今年9月にリニューアルオープンしたばかりのホテルも、予約状況は好調だといいます。  

 この部屋は、広くて豪華な室内はもちろん、バルコニーに出てみると、目の前に絶景が広がる露天風呂があります。

 全室、こうした露天風呂が完備されているこのホテル。地元の食材を生かした料理も自慢です。

 安いプランでも、一人1泊4万3000円からと少々お高くなっていますが…。

 「はつはな」・奈須由美支配人:「旅行支援の影響もありましたので、稼働も高く維持できております」

 「全国旅行支援」が適用される、今月27日までなら3万円台で宿泊することが可能です。

■来月10日から“再開” ホテル側も「期待」

 さらに13日、「全国旅行支援」が、年末年始の繁忙期が過ぎた年明けの来月10日から、割引率を40%から20%へと引き下げて、再開されると発表されました。

 斉藤鉄夫国土交通大臣:「(全国旅行支援は)新たな行動制限が必要となる事態が生じないことを前提に、1月10日火曜日から実施することと致します」

 奈須支配人:「連休明けてからは、オフシーズンの時期ではありますので。全国旅行支援がまた延長して頂けると、とても期待しております」

■「300万円立て替え」旅行会社 補助金未払い

 一方で、旅行支援の再開を手放しでは喜べない人もいました。都内の旅行会社は頭を抱えていました。その理由は…。

 トミースカイサービス・本宮勝則社長:「いくらもらえるか分からない。だけど、お前働けって言われて、働く人なんているんでしょうかね。うちで300万円くらい立て替えています」

 「全国旅行支援」の補助金が10月分から支払われていないと訴えます。

 旅行会社は、「旅行支援」の割引分を一時的に立て替えて、旅行者に販売します。

 その後、「全国旅行支援統一窓口」に申請書類を送付すれば、立て替えた分が支給される仕組みです。

 しかし、この旅行会社には、13日時点で振り込みはないといいます。

 本宮社長:「担当者と直接話をしようとしても、何回コールバックをお願いしても、全然かかってくる気配がない」

■「理不尽な要求多い」書類は“独自作成”

 大手の旅行会社に比べて、資金力のない中小の旅行事業者にとって、数百万円の立て替えは、大きな負担になります。なぜ、時間がかかっているのでしょうか?

 これは実際に、統一窓口に提出した箱根旅行の書類ですが、定型の書式が指定されておらず、旅行会社が独自に手書きで作りました。

 本宮社長:「エビデンスと呼ばれる裏付け書類。これを出せと言うのは分かるんだけど、お客様からの申込書・手配書というのは基本的には、すべての情報が入っている。だけど、『請求書を出せ』とか、沖縄に行くお客様が搭乗証明書を出す。ほとんどの航空会社は、搭乗証明書を簡単に取れる。LCCなんかは、ホームページから取れない。東京の方が沖縄に行くのに、電車では行けないし、バスでは行けない。飛行機で行くに決まってる」

 求められるのは、旅行会社が発行する「証明書」だけではありません。

 本宮勝則社長:「例えば、最終行程表。基本的にありようがない。意味が分からない。理不尽な要求があまりにも多すぎる」

■観光庁「負担減らせるよう努めます」

 こうした状況を、観光庁はどう考えているのでしょうか、問い合わせてみました。

 観光庁担当者:「中小事業者にご負担を掛けてしまっており、申し訳ございません。各都道府県と連携して負担を減らせるように努めます」

(「グッド!モーニング」2022年12月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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