【発覚】アメリカ軍・海兵隊員が車を盗み追突か 持ち主へ“正式な謝罪”まだなく…
山口・岩国市で3日、男が自動車販売店から車を盗み、その後、盗んだ車で追突事故を起こしました。男はそのまま車を乗り捨てて逃走しましたが、警察の捜査で、この男がアメリカ軍岩国基地に所属する海兵隊員であることが発覚しました。
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今月3日午前6時すぎ、山口・岩国市の自動車販売店で撮影された防犯カメラの映像には、店の敷地内をふらふらと歩く男の姿が映っていました。車をのぞきこんだり、離れたところから見てみたり、椅子に座って膝を上着に入れようとする様子も見られました。
30分ほど歩き回った後、店のドアに近づくと突然、ドアのガラスを蹴り始めました。男はドアを壊してカギを開け、店の中に侵入。店内から車のカギを盗みだし、車を運転してその場を立ち去りました。
盗まれたのは、この店の従業員の車で、整備のため前日から店に置いていたといいます。
車を盗まれた原田順一さん
「『うそだろ』という感じで。こっちに来たら車がなかったので、『ああやられた』という感じですよね」
警察からの連絡で、車を盗まれたことに気付いたといいますが、車が見つかったときには、前方部分がへこみ、無残な姿になっていました。男が、盗んだ車で停車していた車に追突する事故を起こしていたのです。男はそのまま車を乗り捨てて逃走しました。
車を盗まれた原田順一さん
「腹立たしいことだなと思いますよね。早く弁償してほしいですね」
その後、警察の捜査で、この男がアメリカ軍岩国基地に所属する海兵隊員であることが発覚。山口県や岩国市は12日、アメリカ軍と防衛省に再発防止などを要請しました。一方で、車を盗まれた男性に岩国基地側からの正式な謝罪はまだないということです。
車を盗まれた原田順一さん
「（基地側は）『文化が違いますから』っていうけど、ここは日本なんでね。やったことに対する謝罪をまず、上司なりなんなりでもいいので、ちゃんと来ていただいて謝罪はほしいですよね」
在日アメリカ軍の隊員の権限などについて示した「日米地位協定」により、一部の凶悪事件をのぞき、アメリカ側が先に身柄を拘束した場合、日本の警察は海兵隊員の身柄は拘束できません。
警察は、窃盗や道路交通法違反などの疑いで任意で捜査しています。
（2022年12月13日放送「news every.」より）
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