病床使用率70%超の滋賀県…90歳以上の感染者が多い傾向に 療養施設もひっ迫した状況(2022年12月13日)

病床使用率70%超の滋賀県…90歳以上の感染者が多い傾向に 療養施設もひっ迫した状況(2022年12月13日)

病床使用率70%超の滋賀県…90歳以上の感染者が多い傾向に 療養施設もひっ迫した状況(2022年12月13日)

12月13日には近畿地方の中で最も高い7割を超える病床使用率となっている滋賀県。重症化リスクのある患者と向き合う現場を取材しました。

 12月13日、滋賀県で新たに確認された新型コロナウイルスの陽性者数は2391人で、2000人を超えたのは8月31日以来です。県内の医療機関はすでにひっ迫しています。

 滋賀県草津市にある県の安心ケアステーション「淡海医療センター」。県の肝入りで開設された高齢の軽症患者向けの療養施設で、医師や看護師だけでなく介護職員も多く加わり、患者の重症化や容体急変に備えています。

 【患者への対応の様子】
 (看護師)「おはようございます。先生来られました」
  (医師)「大丈夫?大丈夫?」
 (看護師)「マスクしとかなあかんよ」

 ベッドに横たわるのは高齢の感染者。咳をしています。

  (医師)「はい、ありがとう」
 (看護師)「しんどない?大丈夫?」
  (患者)「はい」

 施設は、第7波の後に一度は受け入れを停止しましたが、第8波が襲来する前に再度、受け入れ要請があったといいます。

 (淡海医療センター 和田厚幸理事)
 「結構急なご依頼で、『来週、再来週にはオープンしてほしい』と。少し減ったかなと思うとすぐまたより戻しがあって、入所者がいない日はなかったですね」

 落ち着く間もなく第8波が訪れ、現場では予断を許さない状況が続いています。滋賀県の先週時点での病床使用率は66.9%。近畿地方や徳島県で軒並み30~40%台が並ぶ中、滋賀だけが7割前後で推移しています。最近は特に90歳以上の感染が多い傾向で、県の安心ケアステーションもひっ迫状況が続いているといいます。

 (淡海医療センター 和田厚幸理事)
 「一応、30ベッドを用意しているんですけど、今の稼働が24床ですね。動けなくて帰れないとか、飲み込みができないということで入院期間が長くなる。それが病床がひっ迫する背景のひとつだと思うんですよね」

 医療のひっ迫が続く中、滋賀県の三日月大造知事は12月13日に次のように話しました。

 (滋賀県 三日月大造知事)
 「(感染者が)減らない状況が続いている。病床、ベッドコントロールにつきましても、使用率70%前後で推移しております」

 県は、生活介助が必要な高齢の軽症患者向けの療養施設「ヴォーリズ記念病院 旧緩和ケア病棟」を近江八幡市に12月13日に開設。県がコントロールしながら医療崩壊を防ぐ考えです。とはいえ、医療の現場ではひっ迫状況が続いています。

 (淡海医療センター 和田厚幸理事)
 「医療機関での対応が軽減されて我々が楽になったということは一切ないんですよね。それは大変ですよ、夜中のトイレも全部ついていくわけだから。全員にそれが必要なわけです」

 3年ぶりに行動制限のない年末年始。医療の最前線では今年も慌ただしくなりそうです。

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