中国 “ゼロコロナ緩和”で感染急拡大?…「桃缶で症状が緩和」デマで混乱(2022年12月13日)

中国 “ゼロコロナ緩和”で感染急拡大?…「桃缶で症状が緩和」デマで混乱(2022年12月13日)

中国 “ゼロコロナ緩和”で感染急拡大?…「桃缶で症状が緩和」デマで混乱(2022年12月13日)

 ゼロコロナ政策から事実上の方針転換をした中国で“異変”が起きています。インターネット上では「陽性」「発熱」といった検索ワードが急上昇。感染への不安が急拡大するなか、街では多くの店が休業していてゴーストタウンのようになっています。

 非常に厳しかったゼロコロナ政策が、急激に緩和された中国。多くの人が隔離されなくなり、街は人々であふれていると思いきやガラガラです。

 北京の地下鉄です。ラッシュアワーの時間ですが、感染を恐れてか人通りは普段と比べると非常に少ないです。

 今、北京で発熱外来の患者が急増。再び感染の急拡大が懸念されているのです。

 さらに、一部の人々がこぞって求めているというのが桃の缶詰。桃の缶詰を食べれば、新型コロナの症状が緩和するというデマが蔓延(まんえん)している事態になっているというのです。

 北京市政府の発表では、新型コロナの新規感染者数はピークを過ぎ、11日には1133人に。

 ところが、11日に発熱外来を受診した患者は2万2000人に上り、1週間前と比べて16倍になっているのです。

 この患者らが新型コロナの感染者かは触れられていませんが、再びコロナ感染の急拡大が懸念されているのです。

 中国メディア:「感染者数は毎日発表されている人数を、はるかに超えている可能性がある」

 中国メディアによりますと、政府によるPCR検査が大幅に縮小されたため、多くの人は自分で抗原検査を行っていて、陽性でも報告しなければ、公式の人数にはカウントされていないというのです。

 中国総局の日本人カメラマンも、自分で抗原検査を行いました。これまで24時間以内に出ていた、政府のPCR検査の結果が出ないためです。

 感染に人一倍気を付けていたにもかかわらず感染してしまうのが今の北京厳しい現状です。地域の担当者に感染を報告するも、自宅療養を指示されただけでした。こうした人が多いのでしょうか…。

 中国のIT大手・百度の検索トレンドを分析すると、今月に入り「陽性」という単語の検索回数は先月30日の1598回から、今月12日は1万104回と6倍以上に急増しています。

 そんななか、中国で話題になっているのが…。

 人民網:「桃の缶詰を食べると新型コロナも吹っ飛ぶ?」

 桃の缶詰を食べるとコロナの症状が緩和するという噂が広がっているというのです。缶詰メーカーが声明を出す騒ぎになりました。

 桃の缶詰メーカー:「桃の缶詰には薬の効果はありません。在庫は十分にあります。慌てて買いだめする必要はありません」

 また、「ミカンを食べると抗原検査で陽性になりやすい」という噂もあるといいます。

 一方で、コロナの隔離施設で、声を上げている人たちがいました。彼らは、ゼロコロナ政策の“緩和前”に隔離施設に収容された患者です。現場の判断で家に帰してもらえないと言います。

 中国政府は、これまでの措置を緩和し、無症状や軽症者は自宅での隔離を認めることにしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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