五輪開幕控え厳戒態勢の北京 “地域まるごと”全員検査 薬局では「陰性証明」も(2022年1月24日)
オリンピック開幕が迫る中国・北京では、薬局での薬の購入にも事前のPCR検査が義務付けられました。地域まるごと検査になる自治体もあり、緊張が高まっています。
自宅マンションで突然の呼び出しを受けた中国総局の熱田カメラマン。何の心当たりもないまま下の階に降りると、すでに行列が・・・。そして、防護服姿のスタッフも。
検体を採取して部屋に戻ります。
突然、呼び出された他の住民たちが戸惑った様子も見られました。ここ最近の北京の感染拡大の影響かと思われます。
オリンピック開幕が2週間後に迫る北京。
東京では「悪評」の方が目立っていた、あのバッハ会長の銅像が建てられ記念撮影する市民の姿もありました。
しかし、街は厳戒態勢です。
感染者が集中する豊台区では人口200万人の全区民に対するPCR検査が実施されるなど、緊張が高まっています。
薬局では、こんな決まりも・・・。
取材スタッフ:「喉が痛いので薬はありますか?」
薬局の店員:「72時間以内のPCR検査の陰性証明が必要です」
取材スタッフ:「72時間以内の?」
薬局の店員:「そうです。72時間以内の陰性証明です。例え薬を買えたとしても、アプリから『PCR検査が必要』だと通知が届きますよ」
取材スタッフ:「そのアプリはどうして私が薬を買ったことが分かるんですか?」
薬局の店員:「あなたのIDカードや自宅の住所などを全部、登録してもらうからです」
取材スタッフ:「分かりました。PCR検査をしてから、また来ます」
北京市内では薬の購入に事前のPCR検査が義務付けられ、体調を崩しても薬を買えない人が出てくる可能性も・・・。
ハルビンでは24日の最高気温がマイナス11度、最低気温がマイナス25度という寒さでしたが、全住民約1000万人がPCR検査に大行列。
各地で起こっている、あまりにも極端すぎる行為。
一体なぜ、中国ではここまで「徹底した」感染対策が行われているのでしょうか。
中国総局・千々岩森生総局長:「中国では今、ある町で感染が拡大すると、責任者である市長や区長が解任される。クビになる。皆それを分かっていますので、役人や政治家の自己保身という側面もあって、より厳しく住民を管理する事態となっています」
しかし、オリンピックに向けて大会関係者の入国が本格化するなか、空港やバブル内の検査で22日までに72人の感染が確認されています。
オリンピックの開催や、海外からの感染者流入に不安はないのでしょうか。
中国総局・千々岩森生総局長:「『バブル内で感染者が出る』ことは中国にとって想定内です。バブルを厳しくするのは、もちろん選手たちを守る意味もありますが、中国からすれば逆に『バブル内で起きた感染を北京市内には絶対に出したくない』という狙いもある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く