元2世信者が涙「奇跡に近い」…旧統一教会の被害者“救済法”衆院通過 3カ月で成立へ(2022年12月9日)
旧統一教会の被害者救済へ向けた法案が衆議院を通過し、成立する見通しとなりました。傍聴した元2世信者の小川さゆりさん（仮名）は、「奇跡に近い」としたうえで、「議論を続けてほしい」と涙ながらに訴えました。
■元2世信者「被害者を忘れないでほしい」
小川さん：「たくさんの方が、まだ自分のように被害に遭っていることを知って。自分も子どもが生まれて、その子に同じ思いをさせたくないという思いで、きょうまで来ました」
涙ながらに思いを語った、元2世信者の小川さん。8日、国会の傍聴席に姿を見せました。こみあげるものがあったのでしょうか。口元を覆ったり、顔を伏せたりする様子も見られました。
10日の会期末に成立する見通しの“救済法案”。宗教法人などが寄付を求める際に、個人の自由な意思を抑圧しないなどとする「配慮義務」について、「十分に配慮」というより強い文言が盛り込まれました。
野党側の主張を反映させた形です。しかし、表現は変わっても、実効性は大きく変わらないという見方もあります。
法案の衆議院通過を受け、会見に臨んだ小川さんは、次のように話しました。
小川さん：「うーん。何からしゃべったらいいのかな。まず、本当にこの3カ月の短い期間で、新しい法律を作るということは、本当に色々な壁があると思いますし。与野党が共闘して、新法をつくるということが、本当に奇跡に近い内容だと思います」
「奇跡に近い」と感謝を口にしながらも、「被害者を忘れないでほしい」と訴えました。
小川さん：「まだまだ課題がたくさん残っている部分があるので、どうか私たち被害者のことを忘れずに。どうか、これからも私たち被害者がいることを忘れないでほしいです。そして、この課題が残っている部分をどうか忘れずに、これからも議論を続けて頂きたいです。ありがとうございました」
（「グッド！モーニング」2022年12月9日放送分より）
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